シスコ技術者認定がトップランナーであり続ける理由
シスコ技術者認定は、1993年にスタートした。しかし、最初にリリースされたCCIEはエキスパートレベルの高度な認定資格だったため、すべてのエンジニアが受けられるようなものではなかった。
ところが、インターネットの普及にともない、ネットワークエンジニアの不足は顕著となる。そこで一般のITエンジニアや、これからネットワークに携わる初心者向けの資格として、1997年に「CCNA」、翌年に「CCNP」がスタートした。
このように、時代の流れとともにWireless、Security、Voiceと、トレンドのテクノロジーに合わせてラインアップを増やしていった結果、今では資格数は25にまで増えた。10の分野に対し、5つのレベルが設定されている。次図はその全容だ。
シスコではネットワークの知識はホットでなければならないという考えのもと、エキスパートとスペシャリストは2年、プロフェッショナルとアソシエイトは3年という再認定ルールを設けている。
「ご存知のとおり、ITの業界には技術のトレンドがあります。今ではセキュリティ、クラウド、オートメーション、ビジネススキル、IoTといったところでしょうか。同じく、資格にも流行り廃りがあるわけですが、シスコはITの根幹となるネットワークの資格なので、それにあまり左右されません。CCNAなどは常に人気トップ10位以内にランクインしてきました。どのような分野であっても、エンジニアを目指す方には必要な資格として認知されているため、今も認定者数が増え続けているのです」(岡氏)
また、岡氏は、シスコのどの認定資格をどれくらいの経験で取得すべきかについても説明。同社が提供している資格認定のロードマップ(次図)を示しつつ、あくまで目安とした上で、「エントリー」は0~2年、「エキスパート」は7年と述べた。
「弊社ではシスコの製品を扱う時間が長いので、新入社員でも早ければ1~2年でCCIEを取得するエンジニアもいます」(岡氏)