ABABAの調査部門であるABABA総研は、2027年3月卒業予定の内定獲得者812人を対象とした「内定獲得後の意識とキャリア選択に関する実態調査」の結果を公表した。調査期間は2026年7月31日から8月4日まで。
同調査では、すでに内定を獲得した学生のうち36.3%(295人)が「就活リトライ層」となり、現内定先への不安や納得感の不足から、内定を保持したまま進路を再考・活動を継続していることが判明した。その理由として最も多かったのが「今の内定先が自分に合っているか不安・納得感がない」(74.2%)で、半数以上が「焦らず自分にマッチする企業を見極めたい」と回答している。
リトライ層の就活生が「自分自身でじっくり考え直した結果」(55.6%)として再活動を決断しているケースが最多となったほか、友人や親・家族の影響、さらにはSNSや生成AIの活用も新たなきっかけとなっている。
就活リトライ層が就職活動を終えたいタイミングについては、「夏休み中(8~9月)」が40.7%と最多を占め、「できるだけ早く」「内定式まで」と合わせると83.7%が内定式までの決着を望んでいた。納得感を重視しつつも、長期化は望まず短期間での決断を目指している実態が読める。
リトライ層がこれまでの活動で納得できなかった最大の要因は「焦りによる企業選びの妥協」(30.2%)で、次いで「企業研究不足」(15.6%)、「就活スタートの遅れ」(14.6%)が挙げられた。早期の内定獲得を求めるあまり、自分に合った企業選びができなかった学生が少なくないことがうかがえる。
また、企業選びで重視したい条件については、「福利厚生・待遇」(50.8%)が最多で、「やりたい仕事・事業内容とのマッチ」(34.6%)、「業績・経営基盤の安定性」(28.1%)が続いた。企業選びの軸を変化させている学生は76.9%に上っており、「働きやすさ」や「安定性」といった実質的な観点への重視傾向が強まっているとしている。
活用したい就活ツールの項目では「大手就職情報サイト」(46.1%)に続き、「逆求人・スカウト型サイト」(30.5%)が躍進。一から企業を探すだけでなく、企業側からのダイレクトなアプローチも積極的に利用されている。
今後の選考において期待する点としては、「面接での丁寧な相互コミュニケーション」(36.9%)が最多となった。企業側と対等な対話を通じ、納得できる選考を目指す姿勢が浮き彫りとなっている。
なお、自由回答では、「早期に内定はもらったが、本当にこの会社でいいのかモヤモヤしている」「募集企業や選択肢が減る中で自分に合う企業を見つけることが難しい」といった声が寄せられ、焦りや孤独感、選考に関する懸念が見受けられた。
【関連記事】
・「内定者メンタルヘルス対応ライン」を導入 入社前でも不安の相談が可能に—アクティオホールディングス
・学生の内々定保有社数は平均1.7社 「マイナビ 2027年卒 内定者意識調査」を発表—マイナビ調べ
・AIが内定辞退の予兆を検知したり内定辞退を防ぐ制度改善案を提案したりする機能をリリース—リクレングス
この記事は参考になりましたか?
- HRzineニュース連載記事一覧
-
- 27卒内定獲得者の36.3%が「納得感」求め就活をリトライ—ABABA総研調べ
- 「カスハラから従業員をまもる保険」の提供を10月1日より開始—日新火災海上保険
- ひとまいるグループが約5500名の人材基盤に「COMPANY」を採用—WHI Holdin...
- この記事の著者
-
HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)
労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

