クラウドソーシングで世界200万人のIT人材を活用できる環境を手に
――FIXERではクラウドソーシングサービスを活用しながら、海外でIT人材を調達されているそうですが、どんなメリットがあるのでしょうか?
我々が世界中のIT人材を探すことにフォーカスし始めたのは、約2年前からです。その理由は、日本国内でIT人材が不足していることに加え、クラウドソーシングサービスに登録している優秀なIT人材を登用できるメリットがあるからです。
我々が利用しているいくつかのクラウドソーシングサービス上には、世界各国のフリーランサーが約200万人います。彼らは常に最新のテクノロジーを使いこなすだけでなく、優れたコミュニケーション能力を持っており、プロジェクト実行時には、迅速に対応してくれます。また、必要なスキルや経験を持つ人材を検索し、見つけることも簡単です。
この取り組みを始めたことによって、プロダクト開発にかかる時間や採用コストの削減ができたほか、我々の社内のメンバーがナレッジトランスファー(技術・知識の伝授)を受けられるなど、様々なメリットが明らかになりました。
一緒にプロジェクトをやってみてスキルがマッチした人材をデータベース化していくことで、良い人材を探す時間をどんどん短縮していくことができます。今では、我々が依頼したプロジェクトに参加したフリーランサーのうち、95%に満足できるなど精度が高まっています。
――採用コストは日本人を雇うのと比べて、どのくらい削減できますか?
40〜50%程度削減できます。海外のIT人材のほうが、圧倒的に費用対効果は高いと思います。
――これまで御社で活用された海外のIT人材とは、具体的にどこの国の方ですか?
フリーランサーは世界中にいますが、これまでにFIXERのプロジェクトに参加したエンジニアは4か国以上にのぼります。