ConferenceとExpoからなる世界最大級のHR Techイベント
近年、周囲の人事仲間やSNS、メディアなどでも「HR Tech」という言葉をよく目にするようになりました。日本では、2015年〜2017年にかけて毎年のように「今年がHR Tech元年だ」と言われてきましたが、今回レポートする「HR Technology Conference & Expo」は、1998年から毎年アメリカで開催され、今年で21回目となる歴史のあるイベントです。
HR Technology Conference & Expoは文字通り「Conference」と「Expo」で構成されています。Conferenceでは、キーノートや各社の事例紹介・デモ、パネルディスカッションなど約90のセッションが、Talent ManagementやAI in HRといった12種類のカテゴリー別に開かれました。一方、Expoは約450社が出展した一大展示会で、スタートアップパビリオンや企業のデモブースなどが所狭しと並んでいました。
日本人参加者が倍増 同時通訳をつける企業も
イベントの規模は、年々大きくなっていっています。昨年と比較しても、来場者数、出展企業数、セッション数と多くの項目で数が増えていました。
とりわけ今年は、日本人の参加者と会場内でよくすれ違いました。主催者が参加者リストを公表しているので確認したところ、日本からの参加者は昨年の約90人に対し今年は約180人と倍増していました。昨年は主要・大手の人材サービス企業からの参加が目立ちましたが、今年はベンチャー・中小企業からの参加者や、1つの企業から複数人を派遣している日本企業を確認できました。また、同時通訳者をつけて社員を派遣する企業もあるなど、日本企業のHR Techへの関心の高さもうかがえました。
次ページでは、Expoの中で特に興味深かった内容を3点挙げたいと思います。