チームリーダーとマネージャーとの役割の違いとは
――なぜ、大西さんが関西支店を立ち上げることになったのですか。
僕は2016年1月にSansanに転職したのですが、その面接のときから「大阪で働きたい」と伝えていました。なぜかというと、僕も妻も大阪出身だからです(笑)。Sansanに入る前は東京で働いていたのですが、「自分のやりたいことを実現しつつ、地元に帰りたいな」と思って転職を考えたときに、ミッションにも共感したSansanと出会うことができたんです。
けれども、入社した時点では必ず大阪に帰れる確約はありませんでした。「結果を出したら、可能性はあるかも」くらいの感じで。そこから結果を出して大阪に行けることになり、2017年の1月に関西支店を立ち上げて、2017年12月〜2018年8月まで大阪でチームリーダーをしていました。
――関西支店の立ち上げメンバーは、何人だったのですか。
大阪は僕ともう1人の2名だけでした。そのため、当初は東京と大阪の混成チームで、リーダーは東京にいました。そこから採用を始めて、大阪だけでチーム化できる人数になった時点で、僕がチームリーダーとなり、大阪の単独チームとして独立しました。
――現在はマネージャーの役職ですが、御社におけるマネージャーとチームリーダーの違いとは?
まずSansanのエンジニア組織についてお話ししておくと、「Sansan」「Eight」それぞれのプロダクトと、データ統括部門である「DSOC(Data Strategy & Operation Center)」を加えた3つの事業部があります。それらのトップに、事業部を横断してすべてのエンジニアを統括するVPoE(Vice President of Engineering)がおり、各事業部に私と同じマネージャーがいて、さらにチームごとにチームリーダーがいます。ちなみにSansan事業部に関していえば、東京と大阪含め、8チームに分かれています。
それぞれのチームリーダーのミッションは「成果を出すこと」です。そのための手段や方法は、各チームリーダーに委ねられています。ですから、マネジメントが得意なチームリーダーであればマネジメントで貢献すればよいですし、技術で引っ張っていくチームリーダーであればマネジメントは他の得意なメンバーに任せるというやり方もあります。
一方、マネージャーは、役割として明確に事業部全体のマネジメントを求められています。今の僕のミッションをひと言でいえば、「数年先を見据えながら、エンジニアの組織の成果を最大化させ続けること」です。具体的には、採用・開発プロセス・チーム構成・文化づくりといった辺りが僕の担当領域ですね。
――現在の大西さんの拠点は大阪ですか。
そうです。とはいえ、出張ベースで週4〜5日は東京にいますが(笑)。関西支店を立ち上げた当初は、大阪2名と東京6名の混同チームでしたので、大阪からどううまくコミュニケーションをしていくかというのは頭を悩ませていました。
例えば、オンラインで打ち合わせをする際に、人数の多い東京側だけ盛り上がり、大阪側が議論に参加しづらい環境になります。僕は結構しゃべるタイプなので、自分からガンガン行くんですけど(笑)。なので、あえて人数の少ない大阪側の僕がファシリテーターを務め、もう1人のメンバーが話しやすい環境をつくるといった工夫をしていましたね。