「それさぁ〜、早く言ってよ〜」のCMでおなじみの法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を提供するSansan株式会社。同社の関西支店立ち上げを担い、昨年9月に翔泳社主催で行われた「Developers Summit 2018 KANSAI(以下、デブサミ)」にも登壇したSansan事業部 プロダクト開発部 エンジニアリングマネージャーの大西真央氏に、新規に開発チームを立ち上げた経験と、そこから得たものについてうかがった。
チームリーダーとマネージャーとの役割の違いとは
――なぜ、大西さんが関西支店を立ち上げることになったのですか。
僕は2016年1月にSansanに転職したのですが、その面接のときから「大阪で働きたい」と伝えていました。なぜかというと、僕も妻も大阪出身だからです(笑)。Sansanに入る前は東京で働いていたのですが、「自分のやりたいことを実現しつつ、地元に帰りたいな」と思って転職を考えたときに、ミッションにも共感したSansanと出会うことができたんです。
けれども、入社した時点では必ず大阪に帰れる確約はありませんでした。「結果を出したら、可能性はあるかも」くらいの感じで。そこから結果を出して大阪に行けることになり、2017年の1月に関西支店を立ち上げて、2017年12月〜2018年8月まで大阪でチームリーダーをしていました。
SEとしてエンジニアのキャリアをスタートさせ、2012年以降はアジャイルやドメイン駆動設計などの開発スタイルを経験。2016年Sansanに転職し、大阪開発拠点の立ち上げを実施。現在はエンジニアの組織作りを担当。
――関西支店の立ち上げメンバーは、何人だったのですか。
大阪は僕ともう1人の2名だけでした。そのため、当初は東京と大阪の混成チームで、リーダーは東京にいました。そこから採用を始めて、大阪だけでチーム化できる人数になった時点で、僕がチームリーダーとなり、大阪の単独チームとして独立しました。
――現在はマネージャーの役職ですが、御社におけるマネージャーとチームリーダーの違いとは?
まずSansanのエンジニア組織についてお話ししておくと、「Sansan」「Eight」それぞれのプロダクトと、データ統括部門である「DSOC(Data Strategy & Operation Center)」を加えた3つの事業部があります。それらのトップに、事業部を横断してすべてのエンジニアを統括するVPoE(Vice President of Engineering)がおり、各事業部に私と同じマネージャーがいて、さらにチームごとにチームリーダーがいます。ちなみにSansan事業部に関していえば、東京と大阪含め、8チームに分かれています。
それぞれのチームリーダーのミッションは「成果を出すこと」です。そのための手段や方法は、各チームリーダーに委ねられています。ですから、マネジメントが得意なチームリーダーであればマネジメントで貢献すればよいですし、技術で引っ張っていくチームリーダーであればマネジメントは他の得意なメンバーに任せるというやり方もあります。
一方、マネージャーは、役割として明確に事業部全体のマネジメントを求められています。今の僕のミッションをひと言でいえば、「数年先を見据えながら、エンジニアの組織の成果を最大化させ続けること」です。具体的には、採用・開発プロセス・チーム構成・文化づくりといった辺りが僕の担当領域ですね。
――現在の大西さんの拠点は大阪ですか。
そうです。とはいえ、出張ベースで週4〜5日は東京にいますが(笑)。関西支店を立ち上げた当初は、大阪2名と東京6名の混同チームでしたので、大阪からどううまくコミュニケーションをしていくかというのは頭を悩ませていました。
例えば、オンラインで打ち合わせをする際に、人数の多い東京側だけ盛り上がり、大阪側が議論に参加しづらい環境になります。僕は結構しゃべるタイプなので、自分からガンガン行くんですけど(笑)。なので、あえて人数の少ない大阪側の僕がファシリテーターを務め、もう1人のメンバーが話しやすい環境をつくるといった工夫をしていましたね。
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市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)
1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向け...
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野本 纏花(ノモト マドカ)
フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・セルフブランディ...
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