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インタビュー | エンジニアマネージャーの育成

優秀なエンジニアがマネージャーとして好発進するために行った育成とフォロー――リクルートジョブズ 木田茂穂氏《前編》


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 これまでチームの一員として己の技術を磨くことに注力してきたエンジニアが、部下をマネジメントする役割になった際に、大きな戸惑いを覚えることは想像に難くない。しかし、新任のマネージャーに対して手厚くサポートする企業はさほど多くはないのではないだろうか。そこで今回は、新卒だった2名の若手エンジニアをマネージャーに育て上げた、株式会社リクルートジョブズ 商品本部 デジタルマーケティング室 データマネジメント部 部長の木田茂穂氏に話を聞いた。

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成長の異なる2人を個性に応じて育成

――まずは木田様のお仕事について教えていただけますか。

 リクルートジョブズ全体のデータ関連を扱っているデータマネジメント部の部長をしています。データマネジメント部は、データマネジメントの領域とアナリティクスの領域、そしてデータを活用したソリューションの領域の3つに分かれていますが、私はその全ての領域について部長として担当しています。

――木田さんのグループにはメンバーは何人くらいいらっしゃるのですか。

 10人程度です。私のグループには2018年度の春に就任したばかりのGMが2人いて、彼ら以外はメンバーで構成されています。弊社のGMは一般企業でいうところの課長に当たる役職ですね。

木田 茂穂氏
木田 茂穂(きだ・しげお)氏
株式会社リクルートジョブズ 商品本部 デジタルマーケティング室 データマネジメント部 部長。1979年生まれ。2002年に大学卒業後、電機メーカーのシステム開発会社に入社。2011年にリクルートに転職、分社化に伴いリクルートジョブズに転籍。入社後、クライアント向けシステムに関連する複数のプロジェクトを経て、2012年よりHadoop担当となったことを契機にデータサイエンスの領域に入る。2013年よりデータ活用チームのリーダー。以降、フリーペーパー配送最適化、原稿内容チェック、indeed入札自動化など、複数のプロジェクトにマネージャーとして携わる。

――GMのお2人は何歳くらいですか。

 2人とも30歳くらいです。彼らがリクルートに入社して以来、ずっと一緒に仕事をしています。

 共にこれまでにグループ全体での表彰経験もあるなど、入社した当初からプレイヤーとして非常に優秀な実績を残してくれていました。いずれはGMとなってもらい、今以上に活躍してもらいたいという思いは、早いタイミングからありましたね。

――GMになったタイミングは、なぜ昨春だったのですか。

 特に人の異動によったものではなく、2人がGMとしての実力を備えた状態になったからです。

――早い段階からGM候補として考えていたということですが、GMを見据えた教育を何か特別にされていたのですか。

 個人のスキルや経験に合わせた教育を心がけており、1人目のGMには2年前くらいからチームリーダーを担当してもらいました。その時点で3〜4名のメンバーに対して、メンバーマネジメントやプロジェクトマネジメントを学ぶ機会を用意していましたね。

 もう1人のGMは、もしかするとマネージャータイプではなくハイプロ系の思考ではないかとも考えていたので、少人数のプロジェクトについて、いくつかプロジェクトリーダーを経験してもらいました。GMになるまでには現場の育成経験を積んでもらいながら、時が来るのを楽しみに待っていた感じです。

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この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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