「転職人気企業ランキング」は、20歳~29歳の男女を対象に2018年11月7日~12月31日の期間に実施され、654名から有効回答を得ている。
「就職人気企業ランキング」は、2020年3月卒業予定の大学3年生および大学院1年生を対象に2018年12月1日~2019年3月7日の期間に実施され、9482名から有効回答を得た。
「転職人気企業ランキング」では、トヨタ自動車が総合1位となり、楽天(9位)やJR東海(27位)など、大手ながら新たな事業にチャレンジしている企業が人気を集めている。また、グーグル(2位)やソニー(3位)、アマゾンジャパン(4位)といった、AIやIoTへの対応を進めるITソフトウェアや電気機器業界の企業が上位10社のうち半数を占めた。
「就職人気企業ランキング」では、伊藤忠商事が6年ぶりに1位となり、ソニーミュージックグループ(10位)をはじめとする芸能・エンタメ業界の企業も人気を集めている。また、東京都(41位)、大阪府(80位)といった地方自治体が、働き方を重視する学生の志向性に加えて、民間企業のスケジュールが事実上早まり、公務員試験との併願が可能になったことを背景に躍進した。
これらの結果から学情では、学生は直近の報道やテレビCMなどからの企業イメージや選考スケジュールの影響を受けやすく、若手社会人は「企業の成長性」や「成長している業界で経験を積むこと」を重視しているようだと述べている。