同調査は9月23日〜9月28日に、就職活動中・就職活動の経験がある2020卒・2021卒の大学生を対象として実施。300人(男性140人、女性160人)から回答を得ている。
オヤカク(親確)とは、新卒の就活における新用語で、企業から、内定受諾した学生に対して「自社に入社することについて親から承諾を得たか」を確認をする行為のことを指す。近年、学生本人が内定先を親に報告した際に、「将来性がないから辞退しなさい」などと反対する親も増えている。親が反対したことによって内定辞退されたり、親から企業側にクレームが入ったりする事態を防ぐためにも、企業側から学生に対して事前に確認することが重要になっている。
調査の主な結果は以下のとおり。
- 約8割の学生は「オヤカク」という言葉を知らない
- 「オヤカク」という言葉は、約8割の学生が知らないと回答。「知っている」と回答した学生は15.7%と少ない結果になった。
- 男子学生よりも、女子学生が親に反対される割合が多い
- 親に就職活動について反対されたことがある学生は22.7%という結果に。男子学生は14.8%、女子学生は33.3%の学生が反対されており、女子学生のほうが反対されている割合が高い。
- 具体的な反対内容としては、男子学生は「将来性がない」、女子学生は「ネット上でよくない評判や噂を聞いた」が最も多い
- 就職活動を反対された具体的な内容として、男子学生は「将来性がない」と反対される割合が最も高く、「ネットでよくない評判や噂を聞いた」が続く。一方、女性は「ネットでよくない評判や噂を聞いた」が最も高く、「将来性がない」「福利厚生面」という結果に。男子学生と女子学生で反対される内容の違いが見受けられた。
- 就職活動中に親に相談するタイミング、「内定を得たら相談する」学生が約3割
- 親に就職活動について相談をするタイミングとしては、男性は「内定を得た段階で相談」が最も高く、次いで「企業選びの段階」「エントリーシートを書くとき」と続く。女性も「内定を得た段階で報告」が最も多く、次いで「企業選びの段階で相談」「就職活動がうまくいかないときに相談」「業界や職種を選ぶとき」と続く結果となった。
同調査の結果について、レバレジーズは「男子学生と女子学生で親から就職活動に反対される『割合』や『反対される理由』に違いが見受けられた。親への就職活動の相談や報告するタイミングにも違いが見受けられ、男子学生は『内定を得た段階で報告』を行う学生が多い一方、女子学生は『内定を受諾してから報告』する学生も多いようだ。今後、内定を受諾したのにもかかわらず、親が反対したことによって内定辞退する学生が増えないように学生に『オヤカクしたか』確認する企業も増えていくことが予想される」と述べている。