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学生に返信してもらえるスカウトメールの書き方 | 第1回

ターゲットの選定きちんとできていますか?――学生にスカウトを送る前の大切なこと


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 売り手市場の中でも、特に採用困難なITエンジニア。待っているだけでは採用できない今、中途採用で主流となったダイレクトリクルーティングを新卒採用でも利用する企業様が増えています。本連載では、理系学生の新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービス「LabBase」の導入支援を行う中で培った、新卒エンジニアを採用するためのスカウトのコツをお伝えします。第1回のテーマは、スカウトを送る前にもう一度見直してほしい「ターゲット選定」についてです。

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スカウトする相手を見つけることすらできない原因

 株式会社POLにてカスタマーサクセスマネージャーを務めている小沢と申します。普段は理系学生の新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービス「LabBase」を利用企業様にオンボーディングしたり、様々な企業の人事の方とお会いして理系学生の新卒採用やダイレクトリクルーティングについてお話ししたりしています。

 さて、LabBaseの導入をご支援していく中で多く見かけるのが、「ターゲット選定(採用したい人材の条件設定)」がダイレクトリクルーティング向けになっていないケースです。ナビサイトや採用HPといった受け身の採用を前提としたものになっているために、スカウトを送る学生が見つけられなかったり、成果の上がりにくいスカウトを打ってしまったりしています。その症状と原因を、例を挙げて見ていきましょう。

 なお、今回はJD(ジョブディスクリプション)にある情報だけをもとに、スカウトを送ることを想定します。

 次に示すのは、弊社のバックエンドエンジニアのJDです。

具体的な業務内容

  • LabBase, LabBase Xの開発に関して主に以下の業務をお任せ致します。
    • システム設計・開発・テスト・運用・保守
    • メンバー間のコードレビューによる一定の品質担保
  • 新規事業の設計・開発

開発環境

  • サーバーサイド:Java
  • フレームワーク/サーバーサイド:Play 2 Framework
  • フレームワーク等/フロントエンド:React, Redux, React Native, webpack 4, jQuery etc
  • エディタ/IDE:IntelliJ, Visual Studio Code, Atom(希望のエディタを使用可能)
  • DB : MySQL
  • インフラ:AWS, Docker
  • リポジトリ管理 : Bitbucket
  • ドキュメント:Google Docs, Qiita:Team
  • デザイン:Sketch, Zeplin
  • コミュニケーション : Slack
  • タスク管理:JIRA
  • 開発手法:アジャイル

必須条件

  • Javaを使用してプログラミングを行った経験
  • Webアプリケーションの開発経験(Java, Ruby, PHP など)

歓迎条件

  • メンバー間のコードレビュー経験
  • データベース設計・チューニング経験
  • Linux環境での開発
  • AWSなどのクラウドサービスを利用したインフラ構築・運用経験

求める人物像

  • 困難な状況でもがむしゃらに業務に取り組める方
  • 他者に向けたモチベーションを持てる方
  • 素直さ・謙虚さを持ち、自ら考えて行動できる方
  • やり切る力がある方
  • 人が好きでコミュニケーションを主体的に取れる方
  • 技術に対する深い知識を持ち、継続的に学習をしている方
  • サービスの企画、設計、仕様決定から携わりたい方
  • サービスの設計、開発、テスト、運用を幅広く経験されたい方

 もし、このJDをもとに、ダイレクトリクルーティングツールで候補者を検索したらどうなるか。おそらく「条件にピッタリの人がなかなか見つからない」「なんとなく良さそうな人はいっぱいいるのだけど、スカウト対象にしていいのか悪いのかよくわからない」という状態になってしまうはずです。これではスカウトを送るどころか、スカウトを送信する候補者をエンジニアの社員に見せて意見をもらうこともできません。

 まず、2つある必須条件です。Javaでのコーディングは大学の研究でも行うことが多いので、これの母集団は大きいでしょう(LabBaseでマッチする学生を検索したところ、記事執筆時点で900人弱ヒットしました)。一方、Webアプリケーションの開発経験は難条件です。企業のインターンシップにでも参加しない限り、学生がきちんとした開発経験を得ることは難しいからです。

 歓迎条件や求める人物像についてはどうでしょうか。条件がいっぱいあり、全てを満たす人はそうはいないだろうと容易に想像できると思います。特に求める人物像はシステムの画面からだけでは読み取るのが大変そうです。

 実態に合わない条件のためにヒットしない前者と、条件が多すぎてヒットしない後者。原因は異なるように見えますが、実は両者とも「求める人物像ど真ん中の人(ペルソナ)の設定」を綿密に行えていないが故に発生していることが多いのです。具体的には、決めるべき2つのことを決めていないために発生しています。それを次ページから解説していきます。

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この記事の著者

小沢 篤(株式会社POL)(オザワ アツシ)

株式会社POL カスタマーサクセス。freee株式会社で会計事務所向けのカスタマーサクセスを経て現職。普段は理系学生の採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスである「LabBase」の利用企業様へのオンボーディングや採用コンサルティングを行っている。担当はスタートアップ等のIT系中堅企業。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/1968 2019/12/16 15:42

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