同調査は1月14日~1月23日に、直近1年間(2019年1月~2019年12月)に中途採用業務を担当しており、採用費用の管理・運用に携わっている採用担当者を対象として実施された。回答数は1148名。
2019年の中途採用を振り返ると、業界問わず人材が不足しており、61.2%の企業が採用目標に未達という結果となった。
企業側は転職者の事情に合わせ、できるだけ速やかに選考から内定出しまでを行う傾向が強くなっている。1次面接から内定を出すまでの日数は調査以来最短の平均12.3日。従業員が少ない企業ほど内定出しが早く、60人未満の企業は初めて10日を切った。
2020年の採用意欲に関しては、「経験者採用・未経験者採用ともに積極的に採用」する企業が46.4%と、半数近くを占めている。業界別では「運輸・交通・物流・倉庫(62.2%)」「医療・福祉(55.9%)」で特にその傾向が強い。経験者採用に積極的な企業は80.7%で、引き続き中途採用の意欲は高いといえる。
また、近年注目されている採用手法である「リファラル採用(縁故採用)」の実施率は62.9%と、高い割合で実施されており、インセンティブの平均支給額は10万0541円だった。
一度退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用(出戻り採用)」の実施率も65.9%と割合が高く、特に従業員数が300人以上の会社は80.0%が実施していることがわかった。
なお、同調査の詳細な結果はこちらからダウンロードできる(PDF)。