マイナビは、4年生大学もしくは大学院を卒業した社会人3年以内の正社員を対象に、調査・分析した結果をまとめたレポート「学生・企業双方にメリットのあるインターンシップ3つのポイント」を発表した。調査期間は2020年3月12日~2020年3月26日、1557名から回答を得ている。
本レポートでは、ニューノーマル(新常態)においても通用するような、学生の職業意識の醸成と入社意思の向上を両立するインターンシップを実施するために、押さえるべきポイントを分析している。概要は以下のとおり。
入社意思につながるインターンシップの鍵は「満足度」と「職業意識の醸成実感」
就職活動において、インターンシップ参加後の「選考受験」および「入社意思」につなげるためには、「インターンシップの満足度」および「職業意識の醸成実感」が有意に影響していることが示された。
「満足度」向上につながるインターンシップの要素
学生の満足度向上には、「仕事の重要度を認識していること」「問題の解決に必要なアドバイスや情報を与えてもらうこと」「話を聞いてもらったり、相談にのってもらうこと」「具体的な仕事内容の説明があること」が有意に影響している。
「職業意識の醸成実感」につながるインターンシップの要素
職業意識の醸成実感には、「仕事の重要度を認識していること」「問題の解決に必要なアドバイスや情報を与えてもらうこと」「業務内容についてのフィードバックがあること」「自己特性について振り返る機会があること」が有意に影響している。
学生・企業の双方にメリットのあるインターンシップのポイントは「サポート」「仕事の具体的な理解」「振り返り機会」の3つ
どのようなインターンシップであれば、学生の入社意思を高めつつ、学生の職業観醸成に有意義であったのかを、「満足度」向上の要素と「職業意識の醸成実感」につながる要素から分析したところ、インターンシップで関わる社員からの情報面・情緒面での「サポート」、インターンシップで実感した仕事の重要度も含めた「仕事の具体的な理解」と、学生が自身の能力や特性を客観的に把握することのできる企業からの「振り返り機会」の提供が必要であることが分かった。