MyReferは、リファラル採用に関する調査を実施し、従業員数500名以上の会社の人事・経営者188名(調査期間:2021年5月25日〜26日)、およびリファラル採用制度のある会社の従業員500名(調査期間:2021年5月26日~31日)から回答を得た。
同社は調査の結果を受け、以下のように述べている。
コロナ禍における採用課題として、「オンライン選考する中で人材の見極めが難しい」(28.2%)や「エージェントやスカウトで求める人材が見つからない」(21.8%)ことが挙げられる。コロナ禍でリアルな情報を伝えることが難しい中、既存の採用手法のみではマッチした人材を採用できない課題がある。
また、コロナ禍の採用にリファラル採用を「活用している」(19.7%)、「検討している」(21.3%)と4割以上の企業がリファラル採用の活用・検討を進めている。
リファラル採用を活用する上で期待することは、「社員がリアルな情報を伝えるため、安心して入社を決めてくれる」(50.6%)や「社員が自社の風土や仕事内容にマッチした人を紹介してくれる」(49.4%)となった。コロナ禍でリアルな情報を伝えることが難しい中、自社をよく知る社員にマッチする人材を紹介してもらうことが企業の求める人材の獲得につながるといえる。
リファラル採用に取り組むリクルーターに対して「インセンティブを渡す」(42.9%)だけでなく、「人事評価制度に入れる」(32.5%)、「マネジメント要件に入れる」(24.7%)企業も増えている。このことから、企業成長の鍵を握る「人材の採用」に関わるリクルーターが評価されていることが見て取れる。
その一方で、実際に知人・友人に紹介したことがある人は3割。人数別に見ると、「1人紹介した」(14.6%)、「2~4人紹介した」(12.6%)、「5人以上紹介した」(2.0%)となっている。
知人・友人に自社の魅力を伝えることが「得意」(14.6%)、「少し得意」(35.2%)、「少し苦手」(23.8%)、「苦手」(26.0%)となり、実は働く社員の半数は自社の魅力を伝えることが苦手だと回答した。
知人・友人へ自社で働く魅力を伝える上で、「人事制度やキャリアパスに関する情報」(38.0%)、「周りの社員の入社理由ややりがいを聞く機会」(34.6%)、「会社の経営や事業に関する情報」(29.6%)、「友人のキャリア相談に乗るための知識・スキル」(29.0%)を必要としていることが分かる。
実際に紹介する上では、「紹介したいと思う友人がいない」(32.2%)、「紹介したあとフォローすることが面倒」(28.5%)、「友人が落ちたら気まずい」(26.0%)、「採用の責任を負いたくない」(21.2%)がハードルになっている。紹介における手間や不安を減らす工夫が必要だといえる。