感覚で行ってきた人事施策からファクトベースの取り組み方へ
――サーベイ後の施策からは、どのような結果が得られましたか。
山岸 正直なところ、まだこれといった結果は出ていません。組織の規模が大きく、様々なファンクションがありますから、単体の施策を打っただけで2万人強の社員がドラスティックに変わるものとは思っていません。
ただ我々としては、今回のようなファクトが出てきたことに意味があると感じています。マネージャー陣の共感性だけでなく、様々な要素を含めて包括的に変えていくことが必要と分かったことが、一つの結果なのだと捉えています。
――最後に、人事データ活用に関して取り組みたいことなどを教えてください。
山岸 データを扱うプラットフォームを整えたり、社内システムのあちこちに散乱している情報を集めて可視化していったりするなど、データドリブンの経営を行うにはやるべきことが山積みです。
今後は、人の勘に頼らずにデータドリブンで効率化を図っていくために、より強固なHRチームを形成していきたいですね。そのためには、個々のデータリテラシーを高め、人員も増やして、各施策のオーナー部門と連携して最適な進め方を模索していきたいです。投資家の方からも、HRデータの活用は注目されていると感じていますので、理想高くチャレンジしていきたいと考えています。