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HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

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HRzine Day 2024 Winter

2024年2月1日(木)12:00~17:40

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

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落とし穴はこれで回避! Oracle DB 12c SQL基礎 弱点克服スクール | 第12回(最終回)

12c SQL基礎の総復習「模擬問題」

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結合の使用による複数の表のデータの出力

問7

EMPLOYEE_IDとMANAGER_ID列の間には、親子関係があります。あなたは、EMPLOYEE_IDが105の従業員と上司が同じである従業員について、次のように社員番号と姓と上司IDを出力しようと考えています。目的の結果を得るためにはどの問い合わせを使用しますか。2つ選択しなさい。

EMPLOYEE_ID LAST_NAME       MANAGER_ID
----------- --------------- ----------
        104 Ernst                  103
        105 Austin                 103
        106 Pataballa              103
        107 Lorentz                103  
  • a. SELECT employee_id,last_name,manager_id FROM employees
    WHERE manager_id in (SELECT manager_id FROM employees WHERE employee_id = 105);
  • b. SELECT E2.employee_id,E2.last_name,E2.manager_id
    FROM employees E1
    LEFT OUTER JOIN employees E2
    ON E1.manager_id = E2.manager_id
    WHERE E1.employee_id = 105;
  • c. SELECT DISTINCT employee_id,last_name,manager_id FROM employees
    WHERE employee_id = 105
    UNION ALL
    SELECT employee_id,last_name,manager_id FROM employees
    WHERE manager_id in
    (SELECT manager_id FROM employees WHERE employee_id = 105);
  • d. SELECT E2.employee_id,E2.last_name,E2.manager_id
    FROM employees E1
    RIGHT OUTER JOIN employees E2
    ON E1.manager_id = E2.manager_id
    WHERE E1.employee_id = 105
    AND E2.employee_id = 105;

自己結合の出題では多くの場合、従業員(EMPLOYEES)表が使用されるでしょう。ただし、上司と部下という関係だけでなく同僚という出題の仕方も考えられるので、結合条件に注意してください。

また、求めたい結果を得る方法は1つではありません。結合、副問合せ、集合演算子を用いても同じ結果を得ることができるので、頭を柔軟にしておきましょう。

選択肢aはシンプルだと思いますよ。「EMPLOYEE_IDが105の従業員の上司の番号」を副問合せにして、それと一致する社員を検索するのですから、次のとおり、設問が求める結果を得ることができます(選択肢aは正解)。

SQL> --選択肢a
SQL> SELECT employee_id,last_name,manager_id FROM employees
  2  WHERE manager_id in (SELECT manager_id FROM employees WHERE employee_id = 105);

EMPLOYEE_ID LAST_NAME       MANAGER_ID
----------- --------------- ----------
        104 Ernst                  103
        105 Austin                 103
        106 Pataballa              103
        107 Lorentz                103

結合で求めるなら「EMPLOYEE_IDが105の従業員」の表(E1)と「EMPLOYEE_IDが105の従業員と上司の番号が同じ従業員」の表(E2)において結合できる行を検索すればいいですね。わざわざ外部結合にする必要はないと思いますが、本設問においてそこはこだわらなくてよいでしょう(選択肢bは正解)。

SQL> --選択肢b
SQL> SELECT E2.employee_id,E2.last_name,E2.manager_id
  2  FROM employees E1
  3  LEFT OUTER JOIN employees E2
  4  ON E1.manager_id = E2.manager_id
  5  WHERE E1.employee_id = 105;

EMPLOYEE_ID LAST_NAME       MANAGER_ID
----------- --------------- ----------
        104 Ernst                  103
        105 Austin                 103
        106 Pataballa              103
        107 Lorentz                103

選択肢cは、集合演算子がUNIONであれば正解だったのですが、UNION ALLではEMPLOYEE_IDが105の行が2件出力されるため、設問が求めている結果と同じにはなりません(正解は3つではなく、2つ選択しろと言っていますしね)。「最初の問い合わせにDISTINCTが付いているので、EMPLOYEE_IDが105の行は重複しないのでは?」と考えた方は残念でした。DISTINCTはSQL文全体にかかるのではなく、1つ1つのSELECTに対して機能します。したがって、選択肢cは不正解です。

SQL> --選択肢c
SQL> SELECT DISTINCT employee_id,last_name,manager_id FROM employees
  2  WHERE employee_id = 105
  3  UNION ALL
  4  SELECT employee_id,last_name,manager_id FROM employees
  5  WHERE manager_id in
  6   (SELECT manager_id FROM employees WHERE employee_id = 105);

EMPLOYEE_ID LAST_NAME       MANAGER_ID
----------- --------------- ----------
        105 Austin                 103
        104 Ernst                  103
        105 Austin                 103
        106 Pataballa              103
        107 Lorentz                103

選択肢bとよく似ていますが、外部結合がRIGHTになっているのと、E2表の絞り込み条件(AND E2.employee_id = 105)条件が追加されている点が異なります。この設問の場合、外部結合がLEFTでもRIGHTでも結果は変わりません。

しかし、E2表の絞り込み条件が追加されると、E1表との結合対象はEMPLOYEE_IDが105の行1件だけになってしまいますから、次のとおり、選択肢bとは結果は異なります(選択肢dは不正解)。

SQL> --選択肢d
SQL> SELECT E2.employee_id,E2.last_name,E2.manager_id
  2  FROM employees E1
  3  RIGHT OUTER JOIN employees E2
  4  ON E1.manager_id = E2.manager_id
  5  WHERE E1.employee_id = 105
  6  AND   E2.employee_id = 105;

EMPLOYEE_ID LAST_NAME       MANAGER_ID
----------- --------------- ----------
        105 Austin                 103

なお、結合、副問合せ、集合演算子のいずれを使っても同じ結果を求めることができるという場合もあるでしょう。実務では、実行速度やSQL文のメンテナンスしやすさなどを基準に、どの方法を決めるか検討するでしょうが、受験する段階では「こういう結果を求めたいんだけど」という問いに対して、いずれを使ってもSQL文が書けるようにしておいてください。

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副問合せの使用による問合せの解決

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この記事の著者

林 優子(ハヤシ ユウコ)

日本オラクル株式会社の教育ビジネスのスタートアップを全面的に支援し、バージョン5の頃からOracleに携わるベテラン講師として知る人も多い。Oracle認定講師を表彰するExcellent Instructorを連続受賞。1ランク上のITスペシャリスト育成を目標に、データベース分野にとどまらず「プレゼンテーション」、「ロジカルシンキング」などのトレーニングも手がけている。著書に『オラクルマスター教科書』シリーズ(翔泳社)、『プロとしてのデータモデリング入門』(SBクリエイティブ)など。その他、雑誌執筆、著書・メディア出演も多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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