パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)は、「人事業務におけるERPシステム導入企業の実態調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2022年6月25日~7月7日
- 調査方法:インターネット定量調査
- 調査対象:全国の従業員1000名以上の企業に勤める人事ERPを利用している会社員300名(20代~60代男女)
Q1. あなたの会社で人事ERPシステムを導入しようと思ったきっかけ(課題)は何ですか?
人事ERPシステム導入時の課題やきっかけとして「申請業務を電子化、ペーパーレス化できていない(45.3%)」が最も多かった。続いて「散在しているデータを一元管理できていない(43.3%)」「労務業務の効率化ができていない(37.3%)」「データ活用ができていない(30.0%)」という結果となった。
Q2. 人事ERPシステムを導入したことで、導入時の課題は解決しましたか?
人事ERPシステムを導入したことで、「申請業務の電子化/ペーパーレス化」「労務業務の効率化」は半数以上が解決できたと回答。一方で、「散財しているデータの一元管理」「データ活用」においては、システムを導入しただけでは解決できていないという事実が明らかになったという。
Q3. 導入時の課題に対して、人事ERPシステムを導入しても解決できていない理由は何ですか?(Q2で解決していないと回答した人が対象)
人事ERPシステムを導入しても解決できていない理由として、「申請業務の電子化/ペーパーレス化」「散在しているデータの一元管理」「労務業務の効率化」の課題については、「システムが業務にフィットしていない」が最も多い結果となった。
Q4. 人事ERPシステムの導入で解決できなかった課題に対して、現在何を検討していますか?(Q2で解決していないと回答した人が対象)
人事ERPシステムを導入しても解決できなかった課題を解決するための検討事項として「デジタル人材の採用・育成(56.5%)」が最も多かった。続いて「人事ERPシステムの乗り換え(55.0%)」「コンサルティング・サポートへの相談(47.3%)」となった。
Q5. あなたの会社では、人事業務において外部コンサルティングサービスを活用していますか?
実際に人事ERPシステムを導入している企業の約6割が外部コンサルティングサービスを活用している結果となった。
Q6. あなたの会社では、人事業務において外部コンサルティングサービスの必要性を感じていますか?
人事ERPシステムを導入している企業の約7割が外部コンサルティングサービスの必要性を感じていることが明らかになったという。
外部コンサルティングサービスを活用している割合
導入検討時に上がった上位4つの課題(Q1)において、人事ERPシステムを導入して「解決できた」と回答した人の多くが外部コンサルを活用していることが分かった。
【関連記事】
・「人事DX推進サービス」を8月2日より提供、経営や事業成長への人事データ活用を支援―パーソルP&T
・中堅企業向けサービスを拡充した「マネーフォワード クラウドERP」を開始―マネーフォワード
・SmartHRとSCSKのERPパッケージ「ProActive E²」が連携開始―SmartHR