識学は、転職後の幸福度調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:インターネット調査(Webアンケート)
- 調査地域:全国
- 調査対象:過去3年以内に転職した経験がある22〜59歳までの会社員
- 回答総数:1000サンプル
- 調査期間:2022年6⽉28⽇〜6⽉30⽇
77.2%が満足している一方で78.5%が転職後の企業に不満を感じている
過去3年以内に転職をした経験がある男女1000人に、勤務先の企業に対して満足しているか聞いたところ、「思う」「まぁまぁ思う」と回答したのが全体の77.2%だった。
一方で、転職後、勤務先の企業に対して不満を感じたことがあるか聞いたところ、78.5%が「ある」「少しある」と回答した。
59.7%が転職後に「後悔・失敗した」と感じており、評価制度の不透明さや上司のマネジメントが理由に挙がる
59.7%が転職先の企業に入社してから「後悔・失敗した」と思った経験があり、その理由として「給与が思ったより低かった」「組織の風土が合わなかった」が上位だった。具体的には、「人事評価が不透明」「上司が頼りない」などの声が挙がった。
転職サービスを利用した際、うたい文句と実態が違ったのは「やりがいのある仕事」と「成長できる環境」
転職サービスを実際に利用した中で、うたい文句と実態が違っていたことは「やりがいのある仕事」「成長できる環境が整っている」がそれぞれ20%を超えた。この結果から、やりがいと成長環境がきちんと備わっている企業を見極めることが難しいことがうかがえる。
次の転職先選びで重視することは「給与」と「経験やスキルが活かせるか」のほかに、「働きやすい上司」と「職場内での良好な関係」も
次の転職先選びの際に重視することを聞いたところ、「給与が上がるか」「経験やスキルが活かせるか」を重視するほか、「一緒に働きやすい上司がいるか」「職場の人と良好な関係を築くことができそうか」が上位に挙がった。転職先の企業に満足できていない20代・30代男女において、「働きやすい上司」と「職場での良好な関係」は特に重視される項目となっている。若手が求める条件として、働く上での組織環境が特に重要である。
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