レバテックは、女性エンジニアを対象に、転職意識調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査年月:2023年1月11日~1月13日
- 調査方法:Webアンケート調査
- 有効回答数:300名
- 実査委託先:楽天インサイト
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
約4割の女性エンジニアが、転職活動中または転職を検討中
女性エンジニアのうち、現在転職活動をしている人は全体の3.7%という結果になった。転職を検討している人は全体の34.7%となり、約4割の女性エンジニアが転職活動中または転職を検討していることが分かる。
男性を含む社会人エンジニア300名を対象とした過去の調査では、転職活動中または転職を検討中と回答したのは全体の25%だった。全体の調査と比較して、女性エンジニアのほうが転職に対する意欲が比較的高い傾向にあるといえそうだ。
女性エンジニアの内定承諾の決め手、1位は「年収がアップするから」
女性エンジニアの転職活動における、内定承諾の決め手として最も多かったのは「年収がアップするから(43.8%)」だった。次いで、「長く働き続けられそうだから(36.6%)」「スキルアップできる環境があるから(28.8%)」となった。
転職先に求める環境においても「給与や待遇の良い環境(65.4%)」が最も多く、次いで「リモートワークができる環境(46.4%)」「ワークライフバランスが整う環境(41.2%)」となった。技術力の高さや挑戦できる環境よりも、待遇面の向上や長期就業可能な環境を重視する人が多いことが分かる。
エンジニアの採用を強化する企業は、給与水準の向上や長期的に働きやすい環境の整備が採用成功の鍵となるだろう。
女性エンジニアの7割以上が、「家庭と仕事を両立し、働き続けたい」と回答
女性エンジニアが選ぶ理想のキャリアプランで最も多かったのは、「家庭と仕事を両立しながら、働き続けたい(70.3%)」となった。一方、「専業主婦になりたい」と回答した人は全体の9.7%にとどまり、結婚や出産を経験した後も仕事を続けたいと考えている女性エンジニアが多いことが読み取れる。
入社前に感じた不安で最も多かったのは「安心して長期的に働けそうか(47.7%)」で、次いで「転職先の環境に馴染めるかどうか(36.6%)」「給与やボーナスが下がらないか(34.6%)」となった。結婚や出産などのライフイベントに対する周囲の理解や、待遇面の充実など、今後の働き方に不安を感じる女性が多いのではないだろうか。
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