ジェイックは、「25卒採用活動に関するアンケート」の調査結果を公開した。
約半数の企業が3月1日よりまえに「内定出しを開始予定」
「内定出し(内々定を含む)の開始時期」を聞いたところ、「2023年5月以前」が3.0%、「2023年6月~9月」が5.3%、「2023年10月~12月」が15.8%、「2024年1月~2月」が24.1%であった。就活広報の解禁となる2024年3月よりもまえに「内定出し(内々定を含む)を開始する」と回答した企業は48.2%と約半数となった。
「採用選考(本選考)の開始時期」は、「2023年5月以前」が4.5%、「2023年6月~9月」が6.0%、「2023年10月~12月」が27.1%、「2024年1月~2月」が30.1%となり、25卒の採用広報の解禁となる2024年3月よりまえに本選考を開始すると回答した企業は合わせて67.7%に上った。また、同社が2022年8~9月に24卒の採用活動について調査した結果では、3月よりまえに本選考を開始すると回答した企業は57%であったことから、企業の採用活動が早期化していることが分かる。
約7割の企業がインターンを実施予定
「25卒のインターンシップ開始時期」について質問したところ、「2023年5月以前」が1.5%、「2023年6月~9月」が57.1%、「2023年10月~12月」が12.0%、「2024年1月~2月」が0.8%となり、約7割の企業がインターンシップを実施する予定だという。また、開始時期は「2023年6月~9月」が過半数を占めている。
「インターンシップの参加に際して、選考を実施しているか」質問したところ、「全インターンシップで実施予定」が16.8%、「一部のインターンシップで実施予定」が22.1%と、約4割の企業が「インターンシップにて選考を実施している」と回答した。
調査の結果について、同社 FutureFinderメディア事業部長 佐藤裕康氏は次のようにコメントしている。
「25卒から正式に採用直結型のインターンシップが解禁されたことや、大卒の有効求人倍率の上昇、若年層人口の減少を踏まえると、今後新卒採用の早期化・競争激化はより進むことが考えられます。
24卒の採用活動では、採用選考活動の解禁日であった6月1日時点での就職内定率は79.6%と公表されました(リクルート就職みらい研究所より)。このような状況の中、中堅・中小企業からは『例年より、選考タイミングを早めて学生との接点をもったが、当社の選考期間中に他社から内定を獲得し辞退する学生が増えています』『選考中の学生でも、内定を複数保有している割合が増えているように感じます』といった声が寄せられています。今後、中堅・中小企業が新卒採用を成功させるためには、今まで以上に『学生が何を重視し、求めているかを理解すること』や『自社の採用ターゲットになりうる学生と接点を持つこと』『自社の客観的な見え方を把握したうえで、社内制度や採用手法を見直すこと』が必要になると言えます」(佐藤氏)
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:25卒採用活動に関するアンケート
- 調査対象:上場および非上場企業の人事責任者・担当者
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:Webアンケート
- 提出数:有効回答133件
- 調査期間:2023年5月10日~6月13日
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