EdWorksは、310名の管理職(課長・部長クラス)を対象に「部下育成の課題に関する実態調査」を実施した。
部下の育成に悩みを抱えている管理職は6割以上
「部下の育成に悩みを抱えているか」という質問に対して、「非常に抱えている」が14.7%、「やや抱えている」が47.3%となった。6割以上の管理職が部下の育成に悩みを抱えていることが分かる。また、部下の人数が増えるほど、悩みを抱えている管理職が増え、5名を超えると60%以上、10名を超えると70%以上が悩みを抱えている結果となった。
次に、「部下の育成に関する悩み(複数回答)」を聞いたところ、「部下に成長意欲がない」が37.6%、「育成に割く時間があまり取れない」が36.4%、「どう育成して良いかわからない」が32.2%という結果になった。部下のモチベーション、業務量の時間配分、育成方法のナレッジ不足の3つが主な課題であることが分かる。
1on1の実施率は月1回以上が44.6%
部下との1on1ミーティングの実施頻度について尋ねたところ、年に数回以上実施している管理職は79.1%となった。月1回以上に絞ると44.6%、毎週実施は12.4%となる。なお、部下の人数と実施率に相関関係は見られなかったという。
部下に伸ばしてもらいたいスキル1位は「論理的思考力」
部下に伸ばしてほしいスキルを複数回答で尋ねたところ、第1位は「論理的思考力」で全体の45.7%であった。次に「職種ごとの専門スキル」「わかりやすく説明する力」が続く。
また、部下の育成に「非常に悩みを抱えている」と回答した管理職は、伸ばしてもらいたいスキルを平均3.1つ挙げたのに対し、「悩みを全く抱えていない」と回答した管理職は平均1.3つであった。部下の育成に悩みを抱えているほど、部下に伸ばしてもらいたいスキルが多いことが分かる。
約半数が管理職に登用できそうな人材は2割に満たないと回答
現時点で管理職に登用できそうな人材が部下にどのくらいの割合いるか尋ねたところ、「全くいない」が14.0%、「20%未満」が33.7%という結果になった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- サンプル数:310名(うち部下を持つ258名を調査の対象とした)
- 調査期間:2023年6月20日
- 調査方法:インターネットリサーチ
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