インタツアーは、2024~2026年度卒業予定の学生を対象に「就活スケジュール比較調査」を行った。
調査の概要と結果のポイントは次図のとおり。
就活の早期化・長期化傾向が顕著
今回の調査では、就活スケジュールの早期化・長期化傾向が顕著だと同社は述べている。今回と同様の設問で行った2021年12月の調査と比較して、とくに25卒では就活スタート時期の前倒しが見て取れる。また、個人ごとの活動期間は短縮化傾向だが、学生全体の活動期間は長期化しており、通年採用に近い対応が必要なようだ。
インターンシップは3年夏を中心に早期スタート
25卒では、3年生5月の段階で18.6%がインターンシップに参加している。また、26卒でもすでに4.1%がインターンシップの参加経験があり、1~2年時点でのインターンシップ参加が増えつつあることが分かる。
25卒の説明会の参加時期は24卒と比べて2~3ヵ月早い傾向
回答者全体の会社説明会の参加率は76.9%であった。インターンシップ向けの説明会の参加も含んでいることが、結果が高くなった理由として考えられるという。
24卒と25卒のグラフを比較すると、説明会の参加スタート時期は2~3ヵ月ほどの早期化傾向が見られ、26卒はさらに動き出しが早いと同社は予測している。
25卒の面接・選考の活発化は2~3ヵ月程度早まるか
25卒では、面接を受け始める時期およびピークとなる時期に24卒と大きな差はないが、活発に動き出す時期が2~3ヵ月程度早まる見込みだという。加えて、26卒ではより早い時期から動き出す層がいると同社は考察している。
志望企業の決定時期は「3年生の1~3月」が最多
志望業界の決定時期は「2年生の9月以前」「3年生の10~12月」がそれぞれ19.9%と最多であった。
また、志望企業の決定時期について、最も回答が多かったのは「3年生の1~3月」(26.4%)で、次いで「3年生の4~6月」(17.0%)となった。「3年生の1~3月」は従来の就活スケジュールではエントリー時期にあたり、「3年生の4~6月」はサマーインターンシップのエントリー時期にあたる。多くの学生は、エントリーのタイミングで志望企業を絞り込んでいるようだと同社は述べている。
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