リクルートの研究機関である就職みらい研究所は、学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施した。
進路が確定している学生は約9割で前年と同水準
10月1日時点の大学生(大学院生を除く)の内々定を含む就職内定率は92.0%で、前年同月との差は-1.8ポイントであった。進路確定率は88.2%となり、前年同月との差は+1.1ポイントであった。
内定式に参加した学生からは「内定式に出席した際、今まで以上に社員の方々とお話しさせていただき雰囲気をより感じられた。そして、この会社に入社を決めて良かったと感じた」「内定式があり、多くの先輩方とお話をする中で不安に感じていたことも解消された」など、内定式を機に入社予定企業への理解を深め、入社に向けて前向きな気持ちになったという声があった。
一方で、「配属がまだ決まっていないのが不安に感じた」「内定先は納得できるところになったが、現在は、その中でのキャリアをどうすればよいか悩んでいる」など今後の自身のキャリアに不安を感じている様子がうかがえた。入社予定企業で働くことの解像度を上げられる情報を得ることが、学生の不安軽減につながると考えられると同社は述べている。
進路が確定していない学生からは「就活は1人で完結するわけではなく、周りの人の力も必要だと感じています」という声も寄せられた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2024年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2024」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4564人(内訳:大学生3574人/大学院生990人)
- 有効回答数:大学生 954人/大学院生 302人
- 調査実施期間:2023年10月1日~10月3日
- 調査機関:就職みらい研究所
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