パーソルホールディングスは、製造・物流の現場におけるAI・IoT活用実態に関する調査を行った。
AI・IoTを活用できている企業の課題は人材不足
製造または物流の現場でAI・IoTを活用している度合いについて、「あまり活用できていない」「全く活用できていない」の合計が47.8%で、「十分活用できている」「ある程度活用できている」の合計15.9%を大幅に上回った。従業員規模別には、規模が大きいほど「活用できている」ポイントが上がり、業種別には大きな差はなかった。
続いて、AI・IoTを活用できている企業に対して、活用に関する課題を尋ねたところ、「専門知識を持った人材・社内ノウハウの不足」「対応できる人材の工数不足」が上位回答となった。
人材確保に向けた施策はリスキリングが最多
AI・IoTを活用できている企業において、AI・IoT活用を担う人材確保のために行っている施策について聞いたところ、「既存社員に対するAI・IoT活用の育成・教育訓練(リスキル)」を行っている割合は39.6%であった。
調査レポートはパーソルホールディングスのサイトから無料でダウンロードできる。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査エリア:全国47都道府県
- 調査対象者:25~69歳男女、従業員規模30名以上の企業の会社員(一般社員、管理職、経営者・役員)で、製造業、運輸業、郵便業の現場関連業務に携わる人
- サンプル数・割り付け:1000(中小企業/大手・中堅企業/超大手企業での均等割り付け)
- 調査期間:2023年7月28~31日
- 調査手法:調査会社によるインターネット定量調査
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