メドピアの連結子会社であるMediplatは、病院・クリニック・事業場らに勤務している産業医108名を対象に、健康経営の実態調査を実施した。
企業による健康経営の取り組みは「健康課題の把握」が最多
企業は健康経営を推進するにあたってどのような取り組みを行っているのか産業医に質問したところ、「健康課題の把握(定期健診受診率、ストレスチェックなど)」が39.8%で最多となった。次いで、「ワークライフバランスの推進」が28.7%、「ヘルスリテラシーの向上(生活習慣や運動、食事の教育制度)」「感染症予防対策」が27.8%で同率という結果となった。
一方で、企業が健康経営を推進するにあたっての課題を聞いたところ、「ワークライフバランスの推進」が32.4%、「健康課題の把握(定期健診受診率、ストレスチェックなど)」が30.6%、「健康課題に基づいた具体的な目標の設定」が27.8%となった。
同社は、多くの企業が健康経営推進のため、「健康課題の把握」「ワークライフバランスの推進」に取り組んでいるが、課題にも同じ項目が上位となっていることから、実態としてうまく運用できていない企業が多いようだと推測していている。
導入時に重要な取り組みは「メンタルヘルスケアのサポート」が最多
企業が健康経営を推進する際、導入のタイミングではどのような取り組みが重要だと考えているのか聞いたところ、「メンタルヘルスケアの強化とサポート」が41.7%で最多となった。次に「法令遵守・体制整備で長時間労働の是正やハラスメント防止など基礎の徹底」が34.3%、「運動や食事、睡眠指導などの健康推進プログラム」が33.3%と続いた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査タイトル:産業医による健康経営に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年12月14日~16日
- 有効回答:病院・クリニック・事業場らに勤務している産業医108名
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