ジェイックは、企業の人事責任者、担当者に対して行った「25卒採用活動に関するアンケート」調査結果を発表した。
25卒採用の進捗状況「計画よりうまく進んでいない」が約4割
25卒採用の進捗状況について、採用計画と比較するとどのような状況か質問したところ、「計画よりうまく進んでいない」が38.0%、「まだわからない」が34.0%、「計画通りに進行している」が27.0%、「計画より順調に進行している」が1.0%となった。
25卒採用の課題、1位は「母集団形成」
現段階の進捗の中で、特に課題に感じていることはあるかと質問したところ、「母集団形成」(55.0%)が最多であった。次いで「自社に合う学生の接触/応募が少ない」が47.0%、「採用部門の人手不足」が23.0%、「内定辞退」が18.0%と続いた。
25卒採用において特に改善したいこと、1位は「選考応募数の確保」
25卒採用において、今後特に改善したいことはあるか質問したところ、「選考応募数の確保」が39.0%と最も多く、次いで「選考応募者の質の向上」が28.0%、「内定辞退の防止」が16.0%と続いた。
25卒採用の成功に向けて新たに検討している施策
25卒採用の成功に向け、新たに始めようと考えている施策があるか質問したところ、自由記述のコメントでは以下の回答が寄せられた。
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母集団形成や、応募者数の確保につながる施策
- 学生の就職活動時期にばらつきがあるため、採用選考時期を複数回設ける
- 理系学生の確保に向けて、専門サイトの活用
- 新たな流入経路の開拓
- 海外学卒者の採用
- 学校訪問
- 大学就職支援室、キャリアセンターとの接触
- 採用試験の前倒し実施
- 第二新卒や中途採用活動の見直し
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選考応募者の質向上につながる施策
- エージェントの活用によるミスマッチの抑制
- 質の高い学生が集まりそうなサービスの利用
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志望度向上や、選考、内定辞退防止につながる施策
- 応募者と若手社員との面談時間を増やす
- 会社見学の実施
- 社内で行う対面式説明会の開催
- リクルーター研修の実施
- 内定者へのフォローアップ
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自社の魅力度向上に繋がる施策
- 初任給の見直し
- 年間休日数の見直し
- 働きやすい環境を提供するための職場改善
- 採用ブランディングの実施
- 魅力的な会社説明会資料の改善
- 採用HPの更新、変更
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その他
- SNSツールの活用
- 外国籍社員の採用チームへの登用
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:25卒採用活動に関するアンケート
- 調査対象:企業の人事責任者、担当者
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:Webアンケート
- 提出数 :有効回答100件(社員数300名以下:65件、社員数301~1000名:26件、社員数1000名以上:9件)
- 調査期間:2月28日~4月22日
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