マイナビは、25卒の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 25卒 大学生活動実態調査(5月)」の結果を発表した。
25卒の内々定率は、5月末時点で74.4%
25卒の内々定率は、5月末時点で74.4%と、前年と比較して4.2ポイント増加した。前月からの増加率を見たところ、前年の4月から5月は18.2%増加していたが、今年は10.1%と、上昇率は緩やかであった。また、内々定率は例年より高いものの、未内々定者を含めた就職活動継続予定者は51.6%で、特に内々定保有・活動継続予定の学生は昨年と変わらず2割程度になった。大半の学生が、6月以降も就職活動を行う予定であることがうかがえる。
3人に1人が「就職活動で生成AIを利用した」
生成AI(ChatGPTなど)の利用経験を聞いたところ、利用したことがある学生は62.9%、就職活動でも利用したことがあると回答したのは37.2%となった。就職活動での利用用途を聞いたところ、「エントリーシートの推敲(誤字脱字のチェック、添削など)」が56.6%と最多で、次いで「エントリーシートの作成」が41.7%、「自己分析(自己分析の深堀りなど)」が28.8%と続き、エントリーシートに関する利用が多かった。
生成AIの利用目的は、エントリーシートのブラッシュアップ
就職活動で生成AIを利用する理由は、「自身のアウトプットの改善・改良」が57.3%、「作業時間の短縮になるため」が53.9%であった。利用用途の最多がエントリーシートの推敲であったことを踏まえると、エントリーシートの作成に初めから生成AIを頼っているのではなく、自分で作成した文章を改良するためなど、あくまで補助的に利用していることが分かった。
また、自身のまわりで流行っているプロンプトや、有用だと感じたプロンプトを自由回答で聞いたところ、「言葉の言いかえを10個挙げて」「ESを100点満点で採点して」など、文章の添削に関するものが多く寄せられた。中には、生成AIを人事担当者に設定し「質問をして私の返答を評価して」「ESに対して深堀り質問をして」などのプロンプトを入力して、面接に備えている様子もうかがえた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年5月25日~31日
- 調査方法:マイナビ2025の会員に対するWebアンケート
- 調査対象:25卒の全国の大学3年生、大学院1年生
- 調査機関:マイナビ
- 有効回答数:4224名(文系男子789名、文系女子1731名、理系男子879名、理系女子825名)
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