レスポンドとアビリティは、採用活動を行っている中小企業の人事担当者を対象に、「内定者研修」に関する調査を実施した。
内定者研修を実施している中小企業は7割
会社で内定者研修を実施しているかを質問したところ、「はい」が71.0%と半数を超えた。この結果から、中小企業の7割が内定者研修を実施している実態が明らかになった。
研修の実施理由「社風や企業文化を早期に理解してもらうため」
内定者研修を実施していると回答した人に対し、その理由を聞いたところ、1位は「社風や企業文化を早期に理解してもらうため」で50.2.%、2位は「内定辞退を防ぐため」で47.2%、3位は「内定者間のつながりを醸成するため」で46.4%、4位が「必要なスキルを早めに習得させるため」で45.5%となった。内定辞退防止のためと、入社後の即戦力化が内定者研修を行う主な理由となっていることが分かった。
最も多く行われているのは「ビジネスマナー研修」
内定者研修の内容を質問したところ、「ビジネスマナー研修」が63.4%で最も多く、次いで「業務に関する基本的な知識に関する研修」が61.7%、「チームビルディング研修」が40.4%と続いた。ビジネスパーソンとしての基本動作に関する研修と、実際の業務に関する研修が上位に並び、前述の設問同様、内定者研修では入社後の即戦力化を見据えた研修が行われていると明らかになった。
研修を外部に委託している企業は半数
内定者研修を外部に委託しているかを質問したところ、「はい」が50.2%であった。
外部委託の理由は「質の高い研修が実施できるから」
外部に委託していると回答した人を対象に、委託しようと考えたきっかけを聞いたところ、1位が「質の高い研修が実施できるから」で47.5%、2位が「採用した人員の会社へのロイヤリティを高めるため」で41.5%という結果になった。
外部委託で8割が「研修の成果に満足している」
外部に委託した成果をどのように感じているか質問したところ、「効果があり、満足している」が49.1%、「非常に効果があり、満足している」が29.7%と、合わせて8割が満足していることが分かった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年9月4日~5日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:採用活動を行っている中小企業で人事を担当する会社員20~50代の男女
- 調査人数:331名
- モニター提供元:日本ビジネスリサーチ
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