Percifyは、IDEATECHと共同で、大企業の人事担当者を対象に「長期インターンシップ経験者の評価に関する実態調査」を実施した。
7割が新卒採用で長期インターンシップ経験者を「高く評価する」
勤め先では、新卒採用の際に長期インターンシップ経験者をどの程度高く評価するか質問したところ、「非常に高く評価する」が19.3%、「やや高く評価する」が53.2%と、あわせて7割が評価していることが分かった。
また、「非常に高く評価する」「やや高く評価する」と回答した人に対し、どのようなスキルや経験を重視して評価するかを聞いたところ、「専門分野での知識を活かしたプロジェクト経験」が49.4%で最も多く、次いで「特定のツールやソフトウェアを使用した実務経験」が44.3%、「プロジェクト管理におけるリーダーシップ経験」が40.5%と続いた。
さらに、「分からない/答えられない」以外を回答した人に対し、評価する際に重視している点を聞いたところ、自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。
- 51歳:困難な場面での突破力、チャレンジ意欲
- 60歳:素直さ、向上心
- 42歳:コミュニケーション能力
- 53歳:積極性とリーダーシップが認められること
- 51歳:同じインターンシップ生の中におけるポジションや振る舞いを評価している
- 59歳:内容にもよるとは思うが こちらの業務に直結する専門性を長期にわたって関わるようなインターンシップであれば評価はできる
- 60歳:就業体験による当社の認識向上
7割が採用面接で長期インターンシップ経験者に「ポテンシャルを感じる」
長期インターンシップ経験者に対して、採用面接でどの程度のポテンシャルを感じるか質問したところ、「非常に高いポテンシャルを感じる」が19.2%、「やや高いポテンシャルを感じる」が56.0%と、あわせて75.2%がポテンシャルを感じていることが分かった。
長期インターンシップ経験者を採用する際に期待すること
長期インターンシップ経験者を採用する際に、どのような貢献や成果を期待しているか質問したところ、「配属後すぐに業務を独立して遂行できること」と「既存チームに新しいアイデアやアプローチを取り入れること」が33.9%と同率で1位、次いで「実務経験を活かして業務プロセスを改善すること」が32.1%、「短期間でプロジェクトをリードし、成果を出すこと」が31.2%と続いた。
また、「長期インターンシップ経験者は採用したことがない」以外を回答した人に対し、長期インターンシップ経験者は他の新卒者と比べて、会社の即戦力となっていると感じるか聞いたところ、「非常に感じる」が24.8%、「やや感じる」が46.5%と、合わせて7割以上が即戦力であると実感していた。
加えて、「非常に感じる」「やや感じる」と回答した人に対し、他の新卒者と比べて優れていると感じる点を聞いたところ、「業務上の問題を迅速に特定し、的確な解決策を提案する力」が56.9%で最多となり、次いで「多様なチームでプロジェクトをリードする力」が47.2%、「クライアント対応での信頼を構築する力」が41.7%と続いた。
さらに、「分からない/答えられない」以外を回答した人に対し、特に優れていると感じる点を聞いたところ、自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。
- 53歳:通常業務に対する即応能力
- 28歳:最初の勢いが違う
- 47歳:即戦力
- 59歳:物おじせず、自分の中での整理が早いから、段取りがつきやすい
- 65歳:社内の関係を理解する
- 65歳:職務経験があるに等しいと思われる
- 51歳:自社で働くことに対する意志と覚悟が見える
長期インターンシップ経験者を「積極的に採用していきたい」は7割
今後、長期インターンシップ経験者を積極的に採用していきたいと思うか質問したところ、「非常に思う」が28.4%、「やや思う」が45.0%と、合わせて7割以上が積極的に採用する意向を示した。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:長期インターンシップ経験者の評価に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2024年9月4日
- 有効回答:大企業(1000名以上)の人事担当者109名
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