電通総研は、企業の人的資本開示状況を可視化し、企業価値向上を支援するツール「羅人盤(らじんばん)」を提供開始した。
羅人盤は、電通総研が提供してきた人的資本経営のコンサルティングサービスや人事領域のソリューションなどの知見を基に開発された、企業における人的資本に関する情報開示の現状と課題を導出するためのツール。58の設問に回答することで、ISO30414への準拠度や、人的資本開示の成熟度などをマトリクスやグラフで可視化するという。
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羅人盤の特徴は次のとおり。
- 人的資本経営の現状を可視化:羅人盤は、ISO30414の58の指標をベースとしており、財務情報や従業員情報の開示状況はもとより、それらのデータの活用状況まで深掘りし、自社の人的資本経営の強み弱みを可視化。これにより、人的資本経営の推進に向けた次の施策の検討が可能になるという
- 人的資本経営リスクの可視化:人的資本開示に関する情報収集や開示に向けた準備状況から、人的資本経営に関連するリスクの洗い出しが可能。具体的には、従業員の教育にかけている時間が他社に比べて少ない、内部通報の件数が少ないなど、リスクをマトリクスで可視化し、洗い出したリスクを基に企業のガバナンス強化に資する施策を検討できるとしている
今後は、統合HCMソリューション「POSITIVE(ポジティブ)」や人的資本経営のトータルHRソリューション「HUMAnalytics(ヒューマナリティクス)」と組み合わせた人的資本開示の支援、人的資本開示に関するリスクマネジメント支援を予定しているとのことだ。
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