MENTAGRAPHは、全国の20〜65歳のビジネスパーソンを対象に、仕事に対するモチベーションややりがいについての実態調査を実施した。
モチベーションをもって働く人は約3割
現在の仕事に対するモチベーションについての質問では、「モチベーションがある」と回答した人が33.8%にとどまった。
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モチベーションを向上させる要因についての調査では、最も多く挙げられたのは「給与」で54.2%。給与をモチベーションの要因とする割合は、20~25歳で45.0%、26~32歳で63.0%、33~39歳で55%、40~46歳56%、47~65歳で58.0%と、世代を問わず重要視される結果となった。次いで、「評価(出世・昇進など)」が38.6%、「仕事のやりがい」が38.0%と続いた。
さらに、モチベーションがある人とない人におけるモチベーション向上要因の違いを見ると、モチベーションが高い人の特徴として、「仕事のやりがい」(モチベーションあり:50.3%・モチベーションなし:37.2%)、「クライアントやお客さんからの評価や感謝」(モチベーションあり:29.6%・モチベーションなし:19.5%)、「自己成長」(モチベーションあり:33.7%・モチベーションなし:20.1%)など、内的価値をモチベーションの源泉とする傾向があることが分かった。
一方で、モチベーションがない人は「給与」を挙げる割合が高い(モチベーションあり:54.4%・モチベーションなし:65.0%)結果となっている。
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仕事の「楽しさ」「やりがい」「モチベーション」の相関関係が明らかに
調査結果からは、「仕事が楽しい」「やりがいを感じる」「やりたい仕事である」という3つの項目に相関関係があることが判明。仕事の楽しさとやりがいについては、「現在の仕事を楽しいと感じる」人の85.5%が「やりがいを感じる」と回答し、「仕事を楽しいと感じない」人の84.0%が「やりがいと感じていない」と回答した。
モチベーションとやりがいについても、「現在の仕事にやりがいを感じている」人の64.3%は「モチベーションがある」と回答し、「やりがいを感じていない」人の82.94%が「モチベーションがない」と回答している。
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Z世代は「やりたいこと」VS「給与」で価値観が二極化
仕事選びのスタンスに関する調査結果によると、20〜25歳では、「やりたい仕事内容でないとやりたくない」が30.0%、「やりたい仕事でなくても、給与さえもらえればよい」が26.0%と、理想追求型と割り切り型に分かれる傾向が見られた。一方、26歳以降では「やりがいを感じられればよい」という回答がどの世代でも最多となり、現実志向の強まりがうかがえる。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査手法:インターネットによるアンケート調査
- 調査期間:2024年12月5〜11日
- 調査対象者:20〜65歳のオフィスで働くビジネスパーソン500名
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