「ワンデータベース」思想だから、確実なデータ蓄積と心地よい体験が実現
——正しい人事データを蓄積するのに、ジンジャーが最適な理由を教えてください。
最も大きな理由は、「ワンデータベースを想定して創業している」ことです。
弊社は一見、業務特化型のソリューションのプロダクトが対応できる業務を広げてきたように思えるかもしれません。しかし、私たちは創業当初からワンデータベースかつ、人事領域の業務を網羅したフルラインナップを想定してサービスを提供してきました。
1つのデータベースがコアにあることによって、従業員の基本情報や勤怠の履歴、エンゲージメントサーベイの結果といったデータを分散させず、正確性、網羅性、一貫性が保証された正しい人事データを確実に蓄積できます。
また、ワンデータベースの思想で設計された当製品は、操作性が一貫しています。経営層や人事担当者だけでなく、エンドユーザーである従業員にとっても心地よい体験であることで、適切にメンテナンスされ、最新性や適法性の担保にもつながるのです。

手動のデータ更新作業を削減した企業も!ジンジャーとつくる「これからの当たり前」
——それでは、正しい人事データを活用して成果を上げている企業の事例を教えてください。
当社製品を導入いただいている人材サービス企業では、もともと勤怠管理やタレントマネジメントのシステムを機能ごとに5つ利用されていました。それらをAPIでつなげて人事データを管理されていたのですが、システムごとに入力フォーマットが異なるので情報にぶれが出てしまいます。1つのシステムで情報を更新すると、他の4つのシステムを手動で同期しなければならず、手間が大きい運用になっていました。
クラウド型のシステムに統一して導入したものの、そのシステムはAPI連携でデータをつなぐ仕組みだったため、手作業によるデータの同期や、同期できない管理項目(組織単位の追加など)を都度設定する必要がありました。 当社では、組織単位の併合・新設等が流動的におこなわれるため、人事異動や昇進昇格、身上変更などが月20件ほど発生します。それらが発生するたびに、計5つのデータベースを手動で同期させるのは骨の折れる作業でした。 (ジンジャー導入事例記事より)
そこで、当社のジンジャーを導入して1つのプラットフォームにデータを移行。一貫したデータ管理が実現したことで、毎回データを更新する手間が削減し、リアルタイムで最新の情報を保持できるようになりました。
——最後に、貴社は新しいミッションとして『人事の「これからの当たり前」をつくり、お客様とともに進化する』を掲げています。この言葉に込められた想いを教えてください。
私たちはSaaSベンダーです。導入してもらって終わりではなく、そこからが本番。お客様に当社のシステムを使いこなしてもらい、価値を享受してもらうことが大事です。
先述のとおり、多くの企業はデータがバラバラに蓄積されている状況を当然だと考えていて、その課題に気づいていません。「これまでの当たり前」が変わっていないということですね。
私たちはそんな「これまでの当たり前」を打破して、「これからの当たり前」をつくっていきたいと考えています。しかし、ベンダーとして方向は提示しつつも、一方的に教えるような関係性にはなりたくありません。
お客様自身にこれまでの当たり前への違和感に気づいてもらいながら、これからの当たり前をともにつくっていきたいのです。
