ワークスアプリケーションズは、AI型チャットボット「HUE チャットボット」をフジパングループ本社株式会社(以下、フジパン)に提供すると発表した。約2万3000人の従業員から寄せられる年間約42万件(推定)の社内問い合わせのうち、まずは15%(約6.3万件)の自動化を見込んでいるという。
HUE チャットボットは、NLP(自然言語処理)技術を応用して日本語の“揺らぎ”に対応するAI型チャットボット。国内最大規模300万語(2025年7月時点)の登録語彙がある自然言語処理辞書「SudachiDict」を備え、日本語特有の表記のゆれも正確に判断することで曖昧な問いにも対応するため、まるで人と話しているような対話を実現する。また、利用状況や改善ポイントはダッシュボード上で可視化されており、誰でも直感的な操作でPDCAを回せる。
フジパンでは、従業員数が多く、社内ルールや制度に関する問い合わせが総務部門に集中。特に、夜勤者や外国籍従業員への対応が難しく、担当者がコア業務に専念できないことが課題であったという。
そこで、問い合わせ対応負荷の軽減と利便性向上を目的に、HUE チャットボットの導入を決定した。アップロードした社内ドキュメントをもとに回答を生成できるため、RAGによる精度の高い応答とメンテナンス性の高さを評価。さらに、ベトナム語やインドネシア語など多言語対応による柔軟な運用性も、導入の決め手となった。
フジパングループ本社株式会社 総務部 課長心得 横井裕弥氏のコメントは次のとおり。
「当社では、従業員数の多さから、日々の社内問い合わせ対応に時間と労力を要しています。HUE チャットボットの導入により、自動化が進み、担当者の業務負荷軽減につながると期待しています。まずは総務窓口での活用を開始しましたが、今後は人事関連などへの展開も視野に入れつつ、全体の業務効率化と、担当者のスキルに左右されない正確な回答の提供を図っていきたいと考えています」(横井氏)
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