学情は、20代の仕事観や働く意識をひも解くため、20代の転職希望者を対象に「転職で実現したいこと」についてインターネットアンケートを実施した。
ヤングキャリア、第二新卒ともに「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」希望者が多数
転職において「キャリアアップ」と「キャリアチェンジ」のどちらを希望するかを聞いたところ、社会人経験3年以上のヤングキャリアは、「キャリアチェンジ」「どちらかといえばキャリアチェンジ」を合わせて49.5%、「キャリアアップ」「どちらかといえばキャリアアップ」は合わせて39.1%だった。
前年同時期の調査では「キャリアアップ」が合計41.3%、「キャリアチェンジ」が合計37.3%だったが、今回は逆転してキャリアチェンジが多数派となっている。
一方、社会人経験3年未満の第二新卒は、「キャリアチェンジ」が合計54.8%と過半数を占め、「キャリアアップ」は合計30.6%と差が開いた。ヤングキャリア、第二新卒ともに「キャリアチェンジ」希望者が多いものの、第二新卒のほうがその傾向が強いことが分かった。
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キャリアチェンジで実現したいことは、ヤングキャリアは仕事内容やスキル、第二新卒は給与など待遇改善重視の傾向
キャリアチェンジを通じて実現したいことは、ヤングキャリアと第二新卒で異なる結果となった。ヤングキャリアは「興味を持っていた仕事に挑戦したい」が66.7%で最多となり、次いで「給与・年収を上げたい」が58.3%、「専門知識やスキルを身に付けたい」が52.1%と続いた。
第二新卒は、「給与・年収を上げたい」が53.5%で最も多く、次いで「興味を持っていた仕事に挑戦」が51.2%、「残業時間や休日のとりやすさなど、労働条件を改善したい」が46.5%の順となった。ヤングキャリアは仕事内容やスキルを重視し、第二新卒は給与や労働条件など待遇を改善したいと考える傾向がうかがえる。
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キャリアアップで実現したいことは、ヤングキャリアも第二新卒も「給与・年収アップ」が最多
キャリアアップを通じて実現したいことは、ヤングキャリアは「給与・年収をアップさせたい」が57.9%で最多となり、次いで「より高いポジションに就きたい」が42.1%、「経験・スキルをもっと磨きたい」が34.2%と続いた。
一方で、第二新卒は「給与・年収アップ」は54.2%で最も多く、次いで「より高いポジション」が39.6%、「より大手・人気の企業に転職したい」が35.4%と続いた。第二新卒のほうが、大手企業への転職志向がやや強いことが分かる。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年8月2~18日
- 調査機関:学情
- 調査対象:20代就職・転職希望者(20代専門転職サイト「Re就活」のサイト来訪者)
- 有効回答数:303件
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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