YOUTRUSTは、次世代型キャリアを探求するシンクタンク「次世代キャリア研究所」を始動し、第1回目の調査として、学生・社会人を対象に「キャリア意識調査」を実施した。
就職前と就職後の比較から、就職後に1社目の長期勤続意向が減少することが判明
26・27卒の就活学生と23〜25卒新社会人層に、1社目で何年勤務したいか質問したところ、新社会人の約8割は「5年以内」に転職する意向を持っていることが分かった。就活学生の約5割から、大きく増加傾向にある。
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また、「〜20年」「〜30年」と長期間1社目で働きたいという回答は26・27卒の就活学生、23〜25卒新社会人のいずれも0%で、「定年まで働く」と回答したのは、23〜25卒新社会人層で3.5%、26・27卒の就活学生は14.5%いう結果になった。
6割以上が転職前提での就活をしていた
就職活動に際して転職を前提に考えているか、もしくは考えていたか聞いたところ、26・27卒の就活学生層は63.7%、23〜25卒新社会人層は70.1%が転職を前提とした就職活動をしていることが分かった。
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20代の転職検討理由も転職意向も多様化傾向
転職を検討している理由を聞いたところ、20代の1位は「年収を上げたい」で38.7%、2位が「給与が低いから」で31.7%、3位が「制度や福利厚生を充実させたいから」で25.5%と続いた。
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キャリアに関する情報収集にも大きなギャップ
自身のキャリアについて、どのような情報から影響を受けるか聞くと、20代については「SNS(X、Instagram、TikTokなど)」が32.3%で最多となり、次いで「転職・就活エージェント」が28.0%、「友人・家族の意見」が24.8%と続いた。
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「SNS(X、Instagram、TikTokなど)」については、年代が上がるにつれて大きく開きがあり、30代でも10%以上の開きがある。「友人・家族の意見」についても、他年代に比べて20代が10%以上高い結果となった。
なお、調査の概要は次のとおり。
YOUTRUST独自調査:「キャリア観・働き方に関する調査」
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調査対象:
- 就活学生層:26年卒、27年卒(N=55)
- 新社会人〜3年目:23〜25年卒(N=57)
- 調査方法:Webアンケート調査
- 有効回答数:112名
- 調査実施日:2025年9月20〜30日
- 出典:次世代キャリア研究所
一般社会人調査:「キャリア観・転職・副業意識調査」
- 調査対象:20~59歳までの社会人男女
- 調査方法:Webアンケート調査
- 有効回答数:1600名
- 調査実施日:2025年9月12〜18日
- 出典:次世代キャリア研究所
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