リスクモンスターは、同社が提供する「サイバックスUniv.」のサービス利用会員企業、およびメールマガジン登録企業を対象に実施した「社員研修に関するアンケート」の結果を発表した。
階層別研修が主流、中心層は内定者・若手・中堅社員
実施している研修の対象者について聞いたところ、「内定者・新入社員」が60.2%で最多となり、次いで「若手社員」が52.6%、「中堅社員」が47.8%、「管理職」が44.5%の順で、上位4位までを階層別研修が占めた。「職種別」は全体の1割にとどまり、研修は階層別で計画される傾向が明確に見られた。
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研修実施テーマはコンプライアンス、ハラスメント防止など「守り」の分野が上位
実施テーマの上位は「コンプライアンス」が62.0%、「ハラスメント防止」が59.1%、「ビジネスマナー」が52.9%、「リーダーシップ・マネジメント」が51.5%と続いた。近年の企業不祥事やコンプライアンス意識の高まりを受け、自社を守る教育への注力がうかがえる。
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研修方法の傾向に規模差、外部eラーニングの活用と集合研修の採用状況
研修方法は「市販のeラーニング」が71.2%で最も多く、「自社開発eラーニング」は8.4%と少数だった。
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上位4項目を従業員数別で見ると、300名以下の企業では「外部の公開セミナー」、301名以上では、オンラインを含む「外部講師・社内講師による集合研修」が多く採用される傾向が見られた。
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管理職・ミドル層の育成不足が半数の企業で課題に
全体の50.0%が「管理職・ミドル層の育成不足」を課題と回答。研修対象者の上位に「管理職」や「新任管理職」が挙げられたものの、さらに育成が必要と考えられている。特に従業員300名以下の企業では、70.1%が課題意識を持っていた。
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今後強化したい研修テーマとして、「リーダーシップ・マネジメント」が41.6%、「コミュニケーション・対人スキル」が36.1%、「コンプライアンス」が33.9%で上位となり、管理職・ミドル層育成不足の課題との関連が示されている。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:「社員研修に関するアンケート」調査
- 調査方法・エリア:インターネット調査・全国
- 期間:2025年7月17日~8月8日
- 調査対象者:サイバックスUniv.会費制サービス会員、与信管理サービス会員、非会員企業
- 有効回答数:274社
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