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HRzine Day 2026 Winter

2026年2月5日(木)@オンライン

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

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インタビュー《オンボーディング》| 3年以内の新卒離職率が0%のハーゲンダッツ ジャパンに採用~研修の工夫を聞く

「新卒定着率100%」のハーゲンダッツ ジャパン 採用・配属からオンボーディングまで定着の秘訣を探る

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“顔が見えるコミュニケーション”は採用段階から始まっている

——それでは、入社前の採用段階で重視していることはありますか。

 まず、今年から「求める人物像」を明文化しました。私たちが掲げているのは「Team Häagen-Dazs Our Spirits」という3つのバリューです。

  • Challenge with fun: いかなる状況でも、諦めずに楽しみながら進み続けられる人
  • Think outside the box:既存の枠に捉われない新しい視点で考えられる人、変わる未来にわくわくできる人
  • Better Together:自分の信念を持ち、周りを巻き込みながら実現に向けて考動できる人

 この3つの価値観は、もともと社内で大切にしてきた考え方と一致しています。今いる社員たちも自然に体現していて、「新しい言葉にしたけれど中身は変わらない」という感覚ですね。

——その価値観を採用プロセスの中で体感してもらうために、どのような工夫をされているのでしょうか。

 会社説明会から最終面接まで、さまざまな年代の社員と会えるようにしています。たとえば、先輩社員の座談会やグループディスカッション、部長やマネージャーが参加する面接など、各段階で“ハーゲンダッツらしさ”を感じてもらえるよう工夫しています。

 現場の社員にも積極的に協力してもらっていて、「採用に自分も関わっている」と感じてもらうことで、現場全体の一体感も生まれます。学生さんにとっても、実際に働く人の雰囲気を知る貴重な機会になります。

——オンライン面接が主流になってからも、対面を大切にされているとか。

 そうですね。コロナ禍では一時的にすべてオンラインで実施してみたのですが、「やっぱり何か違う」と感じました。やはり対面のほうが、互いの空気感や価値観を感じ取りやすい。現在はすべての面接で来社いただく形式に戻しています。一方で、先輩座談会やグループディスカッションはオンラインで続けており、リアルとデジタルの良さを組み合わせるようにしています。

——採用フェーズから、すでに“顔が見える関係”を意識されているのですね。

 まさにそうです。採用の時から1人ひとりにしっかり向き合い、“人を理解する”姿勢を大切にしています。その延長にあるのが、配属やフォローの仕組みです。

配属は期待といっしょに伝えることで、納得感を高める

——ここ数年は「配属ガチャ」という言葉も耳にします。配属や転勤の説明はどのようにされているのでしょうか。

 当社では採用説明会や面接の段階から、「全国転勤があります」「ジョブローテーション制度があります」ということを明確に伝えています。入社後に想定外の異動があるとギャップを感じてしまうので、事前にしっかり理解してもらうことを重視しています。

転勤や制度について、採用サイトでも明確に説明。(同社 採用サイトのQ&Aより)
転勤や制度について、採用サイトでも明確に説明。(同社 採用サイトのQ&Aより)
[画像クリックで拡大表示]

 さらに、初期配属が決まった段階で、1人ずつZoomでお話しする時間を設けています。配属先だけを伝えるのではなく、「なぜその部署なのか」「どんな期待をしているのか」をしっかり説明します。単なる“配属の通知”ではなく、“期待を共有する”場ですね。そのひと手間があることで、配属への納得感が全然違うと思います。

 ここ数年は「配属ガチャ」という言葉も耳にしますが、私たちは「なぜそこに配属するのか」をていねいに言語化することで、少しでも不安を和らげたいと思っています。また、採用から入社まで同じ担当者が継続的にフォローしているため、学生さんにとっても安心感があるのではないでしょうか。

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「ここで働く自分」を想像できるから選ばれる

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この記事の著者

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 優子(ヤマダ ユウコ)

神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

井上奈美香(HRzine編集部)(イノウエ ナミカ)

1994年宮崎県生まれ。京都女子大学文学部国文学科を2017年に卒業し、株式会社翔泳社に新卒として入社。メディア事業部の広告課に配属される。2020年8月に人事向けWebメディア「HRzine」の立ち上げに参画し、HRzineの営業責任者に従事。2023年4月よりHRzine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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