全国の社員2400名が集い、笑顔と熱意を共有した1日――「ALL TORIDOLL ハピカン MEETING 2026」レポート
白だしで乾杯!カラフルな法被や「圭一コール」など……「ハピカン繁盛アワード2026」受賞者の笑顔
熱い想いが共有された粟田氏のスピーチに続くのは、ハピカン経営の実践事例を表彰する「ハピカン繁盛アワード2026」だ。国内外の全拠点から寄せられた700件以上の“ハピネスから感動や繁盛を生み出した取り組み”から、21事例が選ばれた。ここでは、代表的な5つを紹介したい。
営業部門:丸亀製麺中日本「毎日の始まりは乾杯から!」【受賞者:桂山百合子氏(店長)、藤澤千花氏(店長)、井山さとみ氏(副店長)、石川益男氏】
本取り組みは、営業前の朝礼時にスタッフ全員で乾杯を行うというシンプルなものだ。従来は、営業前に作業の手が止まってしまうことから、朝礼に気の進まないスタッフが多い状況だったという。
しかし、夏はアクエリアス、冬は白だしで乾杯をすることで100%実施できるように。「乾杯するよ~」の声かけで始まる朝礼は、開店前に全員で「ちょっと一呼吸する時間」となった。今では朝礼は、パートナースタッフ(アルバイトやパートのスタッフのこと。以下、PS)同士のつながり感や安心感にも結び付いている。
また、毎日白だしを飲むことで味や風味の違いが分かるようになり、スタッフの出汁へのこだわりが深まった。「自信のある商品を提供したい」という想いから、店舗には商品のおすすめや挨拶が飛び交うようになり、活気と笑顔が生まれたという。
営業部門:肉のヤマ牛「はっぴでハッピー!肉祭りを盛り上げろ!」【受賞者:千葉洋志氏(店長)、井上奈々氏(PS)】
本企画は、「法被を着たら盛り上がるよね!」という井上氏の一言から始まった。井上氏の発言を聞いた千葉氏は社内に提案し、本部の協力のもと2025年6月の肉祭りで全店導入が実現。スタッフが法被を着用して接客するという一体感のある演出で、店舗のモチベーションが格段に向上したという。
また、法被を着ることでPSの接客にも活気が生まれ、顧客とのコミュニケーションが円滑に。ヤマ牛らしさの象徴である「商売人接客」に一役買い、肉祭りの日の1店舗当たりの平均日商が大幅にアップ、最高日商も4店舗同時更新という全店一丸の感動を生み出した。
オフィス部門:株式会社KONA'S「妥協知らずの伊藤圭一!」【受賞者:伊藤圭一氏(課長)】
伊藤氏は、KONA'Sの現場における課題と向き合い、さまざまな改善を行った。その中でも徹底したのは「教育の仕組み化」だ。
マニュアル、早見表、調理動画などを用意し, 各店舗に共有したことで、現場のスタッフの判断に迷いがなくなった。特に、店長になりたてのメンバーは最初にその価値を実感。「これでよいのだろうか?」という不安がなくなり、マニュアルを見れば、自信を持って判断できるようになったという。
さらに、KONA'Sとして同一の基準があることで、「商品の仕上がりが安定する」「店舗ごとのブレがなくなる」という効果も。再現性の高い体験を生み出す仕組みは、KONA'Sの“感動”を支えている。
海外部門「繁盛グランプリ大賞」感動部門:MARUGAME UDON(台湾)「ベジタリアンおでん」プロジェクト【受賞者:久田裕史氏(CEO)、Kennan Chang (ケン チャン)氏、Doris Yang(ドリス ヤン)氏】
台湾では、10人に1人がベジタリアンといわれるほど素食文化が根付いている。しかし当時の店舗では対応商品がなく、「ベジタリアンでも食べられますか」という顧客の声に応えられない状況が続いていた。さらに店舗では、売上低迷や廃棄ロス、オペレーション負荷といった課題も抱えていたという。
そこで2人は、現場の声をもとに試行錯誤を重ねながら商品開発とオペレーション改善を推進。開発した「ベジタリアンおでん」は多くの顧客から支持を獲得し、おでんの購入比率も向上。来店客数や客単価の向上につながった。
海外部門「繁盛グランプリ大賞」ハピネス部門:MARUGAME UDON(台湾)「『社員の笑顔』を生み出す人事部のアクション」【受賞者:久田裕史氏(CEO)、Vivian Chou(ビビアン チョウ)氏、Thina Chen(ティナ チェン)氏】
丸亀製麺が台湾に進出して以来、大きな課題の1つに離職率の高さがあった。改善施策を重ねても本質的な変化には至らない中、退職を考えていたスタッフとの対話が大きな転機となる。「丸亀製麺が嫌いなわけではない。でも、自分がここにいても何も変わらない気がする」という言葉から、離職の背景には“自分の存在を見てもらえていない孤独感”があることに気づかされたという。
そこから人事部は、離職率という数字だけを追うのではなく、「従業員が安心して笑顔で働ける環境づくり」を優先。店舗へ足を運び、スタッフとの対話を重視するようになった。さらに、新人のフォロー強化や退職者のヒアリング共有、福利厚生の充実など、具体的な改善策も推進。半年ごとに「KANDO」エピソードを共有する会や食事会も実施し、組織全体でつながりを深める文化づくりへ発展させた。
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北浦 汐見(キタウラ シオミ)
都内のスタジオに勤務後独立。ポートレート、取材、料理撮影等、都内を中心に活動中。
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袖山 俊夫(ソデヤマ トシオ)
上智大学法学部卒。上場企業に入社し、宣伝部に在籍。その後メディア・コーディネーターとして独立。以来、多くのフリーランススタッフと案件ごとにユニットを編成し、大手新聞社グループ各社が発行する媒体のコンテンツ制作をハンドリングする。現在は、執筆業に専念。経営やHR分野を中心に、企業経営者や人事責任者、大学教授などのイン...
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