本連載第3回までは、マネジメント業務の中でも活用が進んでいる「メンバー育成」「目標設定」「評価」の3つの場面において、生成AIの具体的な活用事例を見てきました。調査から、マネジメント業務に生成AIを活用している8割以上が何らかの良い変化を感じていることも分かっています。こうした活用は、業務そのものの効率化だけではなく、メンバー1人ひとりへの関わりの質向上にもつながっています。一方で、すべての現場で活用が進んでいるわけではなく、活用できている人とそうでない人の間に差があるのも実態です。では、その違いはどこから生まれているのでしょうか。今回は現場で生成AIの活用を広げていくために、組織としてどのような環境や仕組みが求められるのかについて考えていきます。
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調査データから見る実態
調査結果(次図)を見ると、マネジメント業務で週3日以上生成AIを活用している管理職のうち約7割が、「社内で一定のルールや方針が周知されている」と回答しています。一方で、全く利活用していない人のうち、43.7%が「ルールや方針が不明、もしくは周知されていない」と回答しており、活用層と比べて2倍以上の差が見られました。こうした結果から、組織としての方針やガイドラインの有無が活用の有無に影響している可能性がうかがえます。
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また、マネジメント業務に生成AIを活用していない理由(次図)として最も多かったのは、「特に理由はない」(37.2%)であり、次いで「どのように利活用していいかわからない」(19.5%)という結果でした。生成AIへの不安や抵抗感が理由で使わないという人は少数にとどまっています。
つまり、活用が進んでいない背景には、明確な理由があるというよりも、「きっかけや具体的な使い方が分からない」という状態があると考えられます。言い換えれば、適切なガイドラインや活用イメージが示されれば、活用が広がる可能性は十分にあるといえそうです。
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では、こうした「きっかけがない」「使い方が分からない」という状態を乗り越え、現場での活用を広げていくためには、組織としてどのような環境を整える必要があるのでしょうか。ここからは、これまでの調査結果や活用実態を踏まえながら、生成AI活用を現場に定着させていくうえで重要だと考えられるポイントを、3つの観点から整理していきます。
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- 生成AIがマネジメントにもたらす本質的変化は、業務効率化ではなく「メンバーへの向き合い方」
- 調査で明らかになった、組織で生成AIを活用するための環境整備と定着のポイント
- 調査で明らかになった、目標設定・評価における生成AIの活用事例と使い方の共通項
- この記事の著者
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井出 真理子(イデ マリコ)
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRMサービス推進部 サービス開発グループ
IT企業で法人営業や事業開発に従事した後、2025年リクルートマネジメントソリューションズに入社。新規サービス企画や調査業務を担当し、現在は360度サーベイを中心に、人材・組織開発領域における販促企画やサービス開...
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