同調査は、3月26日~4月1日の期間に、2019年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施され、2672名から回答を得られた。
今回の調査結果によれば、ほとんどの学生(96.0%)が「企業にエントリーした」と回答しており、89.6%の学生が個別企業セミナーに参加している。
一方、「企業からエントリーシートを取り寄せた」という学生は前年並みの77.9%ながら、「企業にエントリーシートを提出した」(85.3%)、「エントリーシートが通過した」(63.4%)という回答はどちらも増加した。
「1次面接を受けた」という割合は前年よりやや多い59.5%、「1次面接の結果通知を受けた」という割合は3月全体で47.4%と、前年よりも多くの学生がすでに選考を経験しており、内々定を受けた学生はまだ多くないものの、選考途中の段階まで進んでいる学生が多いことがわかる。
エントリー社数の平均(20.7社)は前年よりも7.2社減少しており、就職活動の短期化によってここ数年見られてきた、学生のエントリー絞り込みがさらに進むと考えられる。また、個別企業セミナーの平均社数(9.6社)、参加者数(8.4社)も、前年よりやや減少している。
しかしながら、適性検査や筆記試験の受験社数(3.6社)、グループディスカッションを含む面接の受験社数(1.7社)はわずかに増加し、エントリーシートの取り寄せ社数(7.1社)は減少したものの、提出社数は増加した(5.2社)。このように、エントリーや個別企業セミナー以降の選考活動量はわずかに増加しており、全体的に活動進捗の速さと連動している。
希望する働き方は、全体の72.1%が「新卒で入社する会社で長く勤めたい」を選んだが3年連続の減少傾向であり、「キャリアを優先して転職もいとわない」(19.2%)は3年連続で増加した。
そのほか、採用活動で企業に公開してほしいデータとしては、「基本給(各種手当てを含まない給料)」(62.9%)、「今年度の採用予定人数」(59.8%)、「各種手当て(残業代や通勤、住宅手当等)」(56.6%)が増加傾向にあり、企業の情報やデータを知って志望度が下がった経験のある学生は69.7%(1.0ポイント減)で、その理由としては「労働条件が悪かった」(40.8%)、「勤務地や転勤などの条件が合わなかった」(34.1%)が上位であった。
詳細な調査結果はこちら(PDF)で確認できる。