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インタビュー | サイバーエージェントの学生を惹きつける新卒採用

インターン研修で出た企画をその場で事業会社化する姿勢に見た本気の新卒採用・活用――サイバーエージェント 新卒採用責任者 小澤政生氏(1)


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 「AbemaTV」で知名度がアップし、就職希望の学生が急増しているという株式会社サイバーエージェント。その新卒採用はユニークだ。年間いつでも個別に対応・採用する。経験やスキル以上に重きを置く人材の価値基準もある。なぜそのような採用を実施しているのか、ITエンジニアも含め経験やスキル以上に重視するという人材価値とは何か。同社 採用育成本部 新卒採用責任者の小澤政生氏にうかがった。

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就活生の希望に合わせて「通年採用」と「一括採用」を併用

――サイバーエージェントでは、新卒、中途採用を問わず年間を通じて対応する「通年採用」制度を設けていると聞きました。

 そうした採用自体は5~6年前から行っています。例えば、留学から戻ってきた人とか、大学2年生くらいから当社でアルバイトをしてきて卒業を待たずに入社したいといった人に個別対応してきました。それが最近はインターンシップの広がりもあって、早く働きたいと希望する人が増えてきました。そこで、きちんと言語化しようということになりました。

 採用対象は大きく分けて新卒と中途の2本立てになっています。新卒にしてもインターンからそのまま入社する人もいれば、通常の会社説明会を経て入ってくる人もいます。また、中途の人は随時受け付けています。

小澤 政生氏
小澤 政生(おざわ・まさお)氏
株式会社サイバーエージェント 採用育成本部 新卒採用責任者。
京都大学経済学部経営学科卒。2010年4月に入社以来、営業職として従事。2012年2月より人事本部配属となり、7年間で約1万5000人の学生と対話を経験。西日本新卒採用責任者、技術職新卒採用責任者を経て、2017年3月より現職。本業の採用に加え、早稲田大学、同志社大学、大阪市立大学等でキャリア講義も行う。京都大学NEXUS Engineer顧問。その他、企業に対して採用・育成・活性化のアドバイスなども行っている。

――年間を通じてそのつどとなると、それぞれの人に個別で対応することになりますね。

 まさに個別対応MAXという感じですが、新卒の場合は一人ひとりの考え方や希望に合わせて面談を行い、まずはインターン配属を行います。今後は、長期のインターンシップを希望する人がますます増えてくる見込みです。そうなれば、例えば8月にインターンシップに来て、9~10月にそのまま内定が出るといったケースも、これまで以上に増えていくでしょう。

 もちろん並行して、従来の一括採用も継続しています。学生時代に留学しておきたいとか、時間をできるだけ学業に振り向けたいといった人もいますから。そういう人たちは4月の入社になります。通年採用と一括採用のどちらかに絞るということではなく、2本立てで進めていくのが現在の採用スタイルです。

 両者の割合としては、一括採用が8~9割で通年採用は1~2割にとどまっています。しかし、通年採用の人は確実に増えていく見込みなので、それに備えた新しい研修カリキュラムなども現在検討中です。

 また今は、一括採用だと入社後にまず研修があって、その後に適性や希望を見ながら配属を決めています。これを、最初から採用と配属を1つのパッケージにして提示したらどうか。年間を通じていつでも入社しやすくなるのでないかと考え、検討を進めています。

通年採用は事業変化に応じた採用が背景にあり

――就活生にとって選択肢が増えたメリットは大きいと思いますが、そもそも通年採用を始めたきっかけや狙いは何だったのでしょうか。

 いくつかありますが、やはり、当社の事業がすさまじいスピードで変化していることが一番に挙げられます。一括採用だけだと、その変化のタイミングに人材募集や配属が制限されかねません。人を欲しい時に採れないし、プロジェクトやチームに参加したがっているインターンがいても、意味なく足止めをしてしまうことになる。

 特に当社の場合、新規事業の会社が年間に5〜10社も立ち上がってきます。そのつど人を採用する必要もあるし、その新しい事業に関心のある学生ならば、立ち上げに合わせて入社したほうがお互いにハッピーです。そうした事業のスクラップ&ビルドが日常的になってきた結果、「そもそも4月入社という決まりに固執する意味があるのか?」と改めて考えるようになってきました。

 2015年に遡るのですが、当時社内には「捨てる会議」という、形骸化したルールや陳腐化した業務を洗い出す場がありました。そこで議論した結果、「大卒に限定した採用をしているわけではない」として、4月入社に固執する意味がなくなりました。そこから話が進み、私たちが一緒に働きたい人材がいて本人も希望するならば、そのタイミングで入社してもらおうということになったのです。これを自分たちでは「スーパー個別対応」と呼んでいるんですが(笑)、そういうやり方こそサイバーエージェントらしいということになって、現在の制度化に至っています。挑戦したい学生が“今”全力でチャレンジができる――そういう考え方をサイバーエージェントでは大切にしています。

 「入りたいと思うときに入社する」何よりのメリットは、本人たちの気合いが入ることです。特に新卒は一番そういうバイタリティがあふれている時期。学生自身が入りたいと思った時に当社からのオファーを受け取れれば、本人たちも覚悟が決まり、結果としてモチベーションも高まります。

――学生によって適性があると思いますが、どんな人が個別対応に向いていますか。

 やはり自分でやりたいことを、自分の言葉で話せる人ですね。具体的にいえば、「インターネット産業で日本を元気にする」「21世紀を代表する会社を創る」というサイバーエージェントのビジョンに共感してもらえる人なら、各人の具体的な希望や志向に合わせて対応していきたいと考えています。とはいえ、この段階では会社の価値観に共感できるかどうかが一番のポイントで、どこに配属するかといったことはその先の相談になってきます。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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