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HR Techのこころ | #8

Smart Boarding――中途採用者と企業の「ズレ」を修正するオンボーディングで、スムーズな受け入れ・就業を可能に

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 新規採用した人材を会社に受け入れ、定着、戦力化していくプロセスのことを「オンボーディング」という。日本では、新卒入社者を対象とした研修などが多く行われてきた。しかし、新しい会社に早く馴染みたいのは中途採用者も同じ。むしろ、前職の経験とのギャップに苦しむケースが後を絶たない。本稿では、中途採用者のオンボーディングを行うサービス「Smart Boarding」を提供している株式会社FCEトレーニング・カンパニーで、サービスデザインDiv.マネージャーを務める大司奈緒氏に、Smart Boarding開発の経緯や、中途採用者へのオンボーディングの必要性や効果など聞いた。

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職種問わず、ベーシックな部分からオンボーディングをサポート

――はじめに、Smart Boardingのサービスについて説明をお願いします。

 Smart Boardingはオンボーディングのサポートサービスで、システムとしてはeラーニングとLMS(学習管理システム)のいいとこ取りをしたような仕様になっています。また、受け放題の定額制研修や社内での活用サポートも含め、社内の教育体系を全てサポートしています。2017年8月にリリース以降、約200社の企業様に有料導入をしていただきました。初期は弊社の既存のお客様に導入していただいたケースが多いのですが、約半数ほどが新規のお客様です。

 弊社ではオンボーディングを、大きく分けて「職場適応する(その環境の背景や歴史を知る)」「知識スキルを学ぶ(その会社での仕事の仕方を知る)」「成果を出す」という3段階で考えています。「職場適応する」段階のコンテンツには、PCの設定とか社内のシステムとか、本当にベーシックなことも含まれます。また、背景や歴史を知るためのコンテンツや仕事の仕方を知るためのコンテンツは、ユーザー企業様に自社で撮影いただいた動画などをSmart Boardingにアップロードしていただくシステムになっています。併せて、理解度をチェックするためのテストもアップできます。

Smart Boardingが提唱するオンボーディングの3段階。成果を出したいけれど職場適応に精一杯の中途採用者と、経験者だから黙っていても一定の成果を出すと思い込む会社側との「ズレ」があるという(後述)
Smart Boardingが提唱するオンボーディングの3段階。成果を出したいけれど職場適応に精一杯の中途採用者と、経験者だから黙っていても一定の成果を出すと思い込む会社側との「ズレ」があるという(後述)
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 ユーザー企業様で困りがちなのは「知識スキルを学ぶ」段階です。その会社の商品知識や営業知識なども教えるのですが、意外にばらばらで教えにくいのがコミュニケーションの取り方やマナー、電話応対など。また、スケジュールやリーダーシップに対する考え方といったところも、人事では教えきれないといったケースが見受けられます。

 Smart Boardingではそうした基本的な要素については、弊社が作成したコンテンツをご利用いただけます。もともと弊社では「仕事の仕方とマナー」「リーダーシップやマネジメントとは何か」といった内容の研修サービスを手がけておりまして、それらを動画化したコンテンツを保有しています。お客様に対して提供しているのはこれをリニューアルしたもので、現在は225個のコンテンツをご用意しています。

大司 奈緒氏
大司 奈緒(たいし・なお)氏
株式会社FCEトレーニング・カンパニー サービスデザインDiv. マネージャー。
慶應義塾大学文学部卒。2007年株式会社ベンチャー・リンク入社。当時グループ企業(現)FCEエデュケーションにて7つの習慣®の子ども向けプログラム開発職を経て、FCEトレーニング・カンパニー立ち上げに携わる。マーケティング室マネージャー、他新規サービス・プロダクト立ち上げ責任者を歴任し、現職。

――コンテンツは職種別に用意しているのでしょうか。

 現時点では職種問わずに使える共通のコンテンツを揃えています。言い換えると、職種問わず共通の悩みを抱えている会社が多いということでもあります。

 例えば、「文章の書き方」のコンテンツ。Wordやメールの書き方は会社によって“普通”が異なりますが、そこを統一的にフォローしたいというお客様向けにご用意しています。また、一番利用されているコンテンツとして「報連相」など、コミュニケーションの基本があります。とりわけ、ほとんどのユーザーさんにご利用いただいているのが「指示受けと報告」というコンテンツです。指示の出し方ではなくて受け方というのがおもしろいのですが、私たちが「TEAR」と呼ぶ、「仕事ができる人の指示の受け方」をレクチャーします。Tは「Take memo」、Eが「Expect」、つまり期待水準を確認しようということで、Aが「Ask」、Rは「Repeat」、復唱です。

――報連相や指示の受け方なんて、中途採用者ではなくて新卒採用者向けの内容に思えます。

 私たちも新人教育だけでいいと思っていました。しかし、私が弊社へ中途入社したとき、ものすごく注意を受けたんです。そして後日、私が中途入社してきた人を迎えたときには、その人に「ああ、できていないな」と感じました。例えば、PowerPointの資料をコピーするのでも、こちらが意図している仕上がりを確認しないで済ませてしまう。中途入社してきた人はできない自分を見せたくないので、基本的なことを質問したり確認したりするのに壁を作ってしまいがちです。この壁を取り払ってしまうために、指示の受け方の型を教えるようにしています。

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この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

池谷 翼(YOSCA)(イケタニ ツバサ)

大学在学中に先端情報技術と社会の関係性に関心を持ち、独自に情報収集を始める。現在はIT・テック系ライターとして、業務効率化支援などtoB向けITツール・サービスをテーマとした取材、記事執筆を中心に活動中。趣味はSF映画鑑賞。

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