「2018年度新卒採用・就職戦線総括」では、学生のインターンシップ参加率が78.7%、企業の実施率は48.6%に達し、インターンシップが就職活動の定番の手法となっているほか、企業による「キャリア授業への協力」「社内・工場見学」「OB・OG訪問の受け入れ」「産学連携プロジェクト・ビジネスコンテスト」の実施など、インターンシップ以外の活動も拡大。企業と学生との接点が「早期化」かつ「多様化」していると分析する。
企業の採用意欲は前年同様に非常に旺盛で、競合他社が多い中、前年の採用実績より高い採用目標を掲げた。しかし、学生は前年から業界・仕事研究を進め、応募する企業をすでに一定数選んでいたため、3月以降は前年より早い進捗で選考フェーズが進行した。その結果、学生1人あたりの応募数、セミナー参加、OB・OG訪問、面接数といった行動量は全体的に減少。一方で、内々定社数は増加しており、多くの学生にとっては効率のよい就職活動ができた年と考えられる。