「タイムマネジメントに関する意識調査」は、20代~50代の男女・各516名、計1032名(うち管理職は516名、一般社員は516名)を対象に、2018年12月19日~22日の期間に実施されている。
調査対象者のうち、普段の仕事で「無駄な作業がある」と感じている人は78.0%で、「業務報告書/日報週報作成」「稟議・申請」「勤務登録」「経費精算」「工数計算」の作業を労務管理とすると、労務管理の作業のいずれかを無駄だと思っている人は66.0%(681名)に達している。
「無駄だと感じる作業」は、週に16時間、月に換算すれば66時間以上となり、1日の労働時間を7時間とすれば月の半分の時間が「無駄だと感じる作業」に充てられていることがわかった。
そのうち、労務管理の作業にかかっている時間を合計すると、1日あたり約2時間(121分)、週に10時間、月換算で40時間が労務管理に充てられており、労働時間全体の60.9%を占めている。
自身の仕事を「創造的に」取り組みたいと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」(46.7%)と「ややそう思う」(44.0%)の合計が90.7%となり、9割以上が「仕事に創造的に取り組みたい」と考えていることが明らかになった。一方で、「創造的に仕事に取り組みたい」人のうち実際に「創造的に仕事に取り組めていると思う」と答えた人は52.2%で、「仕事に創造的に取り組めていない」と感じている人も約半数存在する。
自身の仕事に「創造的に取り組めていない」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「時間がない」(53.9%)がもっとも多く、以下「心のゆとりがない(38.2%)、「人手が足りない」(36.9%)、「自分に裁量がない」(32.3%)が続く。
タイムマネジメントを実施する目的としては、「仕事を効率的にすることを促すため」(61.3%)が最多で、以下「生産性を高めるため」(52.7%)、「残業を減らすため」(41.5%)となっている。「創造的に仕事をしたい」と答えた人も、タイムマネジメントを実施する目的の順位は変わらず、「仕事を効率的にすることを促すため」(62.9%)、「生産性を高めるため」(54.5%)、「残業を減らすため」(42.6%)と同様の傾向となった。
「創造的に仕事をしたい」と回答した人と、「そう思わない」と回答した人の「タイムマネジメントを実施する目的」を比較すると、もっとも大きな差があったのは「生産性を高めるため」で、「創造的に仕事をしたい」が54.5%だったのに対して、「そう思わない人」は35.4%となっている。また、「仕事を効率的にすることを促すため」では17.1ポイント、「目標を達成するため」では16.2ポイントの差があった。
タイムマネジメントを適切に行った場合、仕事によい効果をもたらすと思うかを尋ねた質問では、「よい効果があると思う」(35.0%)と「少しよい効果があると思う」(51.1%)の合計が86.1%となっている。
「創造的に仕事をしたい」人は「よい効果があると思う」(36.8%)と「少しよい効果があると思う」(51.5%)の合計が88.2%となり、一方で「創造的に仕事をしたい」と思わない人は「よい効果があると思う」(17.7%)と「少し良い効果があると思う」(46.9%)の合計が64.6%と、「創造的に仕事をしたい」人と比較して23.6ポイント低かった。