同調査は、2019年4月に新社会人となった22歳~25歳の会社員・公務員の男性100名、女性100名を対象に、5月5日~7日に実施。4月に入社してから約2か月が経過した新社会人は何を感じ、どのような意識で社会人生活を送っているのか、就職してみて分かった職場環境の実態や人間関係で感じたこと、また今後のキャリアに対する意識などについて幅広く聴取している。
調査対象者に、入社する前と入社した後で、就職先に対するイメージにギャップを感じたかを尋ねたところ、「大きなギャップがあった」「ややギャップがあった」の合計は51%だった。
ギャップを感じたと回答した人に、具体的なギャップの内容を尋ねた質問では、「残業が多い」(35%)が最も多く、以下「給与が少ない」(22%)、「希望する仕事ができない」(20%)がそれに続く。同調査では、ギャップ内容として19個のポジティブ・ネガティブ要素を提示したが、ネガティブな要素が上位に上がっている。
また、2018年の調査では4位だった「有給休暇が取得しづらい」(21%)は、今回の調査では9位(9%)で、11ポイント減少し、過去9年間で最も低かった。
新社会人のキャリア志向に関しての質問では、管理職以上の役職に就きたいと考えている人は全体の55%で、男女別では男性は73%(前年比6ポイント減)、女性は37%(前年比8ポイント減)と、管理職志望率は男女ともに前年より低下している。
2019年は過去12年間で第1希望に就職した人が2番目に多かったが、就職先へのイメージについて入社前とのギャップを感じている人も過去12年間で最も多く、入社後のイメージギャップはネガティブな要素が挙げられた。
ほかにも、同調査では以下のような項目について調べている。
- 就職先を選んだポイント
- 就職先の満足度と、満足ポイント・不満ポイント
- 希望の賃金体系
- 就職した職場でいつまで働きたいか
- 職場の人との社内外コミュニケーション
- 職場の人から来る、SNSの申請に対する気持ちや対応
- 職場が「ブラック企業ではないか」と感じた経験の有無
- 職場でハラスメント行為を受けた経験の有無・会社を辞めたいと思った経験と、辞めたいと思った人の理由 など