OKR(Objectives and Key Results)とは、ビジネスの環境変化が速く、不確実性の高いVUCA(ブーカ)の現代に適した目標管理手法。シリコンバレーをはじめとする米国企業で生まれ、その後、日本企業でも多く取り入れられるようになった。2018年にはOKRに関するビジネス書籍が発売されるなど、日本でも関心が高まっている。
こうした中、OKRの運用方法や効果については、事例を通じて広く知られるようになったが、「OKRが有用に働く根拠と要因」について、学術的な知見で答えるものはほとんどないという。そこでパーソルプロセス&テクノロジーでは、同社がOKRを軸にした目標管理ツール「HITO-Link パフォーマンス」の開発とOKRコンサルティングの経験を通じて得た知見に、ビジネスサーチラボの学術知見を加えて、OKRの有効性とその要因を明らかにするレポートを作成した。
同レポートでは、学術研究からのエビデンスを参照しながら、OKRの基本的な知見とOKRの効果を引き出す要因を明らかにした。特に、経営学や心理学等の社会科学領域における「目標」に関する研究を参照することで、「目標設定の意義やそれらが有効に働きやすい要素」を示している。これにより、これからOKRを学ぶ人に向けて、学術研究に基づいた信頼性のある知見を提供する。すでにOKRに取り組んでいる人にも、今までの実践を内省するヒントを届けられる内容となっていると、同社では述べている。
内容は以下のとおり。同レポートはこちらのWebページよりダウンロードできる。
- 第1章 OKRとその意義:OKRに関する基本用語やその意義についての説明
- 第2章 OKRの進め方:OKRの運用のために有益な知見の提示
- 第3章 目標の意味付け:OKRの中心要素となる「目標」に焦点を当て、目標に対する意味付けやその効果についての検討
- 第4章 OKRを活かす風土:OKRの効果を引き出す職場の風土についての解説
- 第5章 OKRを活かす人事:組織レベルの視点から、OKRと人事の関係性について }