同レポートは、学情が2011年から制作・配布している資料の本年度版で、次のような構成・トピックになっている。
概要
- 採用戦線・就職戦線を取り巻く環境
- 3月広報解禁前までの動き
- 3月広報解禁から6月選考解禁までの動き
- 6月選考解禁以降の動き
学生の就職活動の特徴
- 3月1日までの動きについて/8割弱の学生がインターンシップに参加
- 3月1日以降の動きについて/昨年と比べプレエントリー社数は微減だが、選考受験社数は増加
- 内々定率の推移について
- 内々定辞退や承諾等に関する相談が増加。自分に合う企業の探し方に苦慮する学生が約半数
企業の採用活動の特徴
- 3月1日までの動きについて/インターンシップ実施企業が64.9%と3分の2に迫る
- 3月1日以降の動きについて/3月選考、4月内々定出しの傾向は変わらずも、昨年度よりも前倒し傾向
- 選考・内々定辞退者は昨年を上回る。内々定承諾後の辞退もあり、一筋縄ではいかない状況に
- 採用継続中の企業は72.5%。採用活動の課題は「内定辞退の防止」が5年連続で1位に
- 8割強の企業がインターンシップ参加学生へ内々定出しを成し得ている
資料編
- 2020年卒 就職人気企業ランキングTOP100
- 2020年卒 内々定率調査結果・概要
- あさがくナビ(朝日学情ナビ)2020会員データ ほか
なお、今年の採用戦線・就職戦線を取り巻く環境に関し、同レポートでは「雇用情勢については、非常に良い状況が続いている。完全失業率も2.3%と2018年1月以来2.5%以下の水準を維持。今年は、『新卒一括採用から通年採用へ移行』という新卒採用に大きな影響を及ぼすであろう報道もあり、新卒採用に関する動きが活発である」と分析。
また、3月広報解禁前までの動きについて、「経団連の指針が示す採用広報の解禁は『2019年3月』であるが、事実は指針と大きく異なる。インターンシップを実施する企業、インターンシップに参加する学生が年々増加」と指摘している。
3月広報解禁から6月選考解禁までの動きについても、「3月からプレエントリー開始と同時に、企業セミナー、採用選考が積極的に展開され、学生も3月・4月と忙しい時間を過ごした。また、今年の特殊事情であるが、ゴールデンウィークが10日間に及ぶ連休となった。連休前に内々定出しを行い一定数の学生の確保をしたいという企業の思惑もあり、4月の採用活動がより活発になった」と述べている。