開発の立場からスタートアップ企業の立ち上げをサポート
――Webサイトを拝見すると実にさまざまな業務を手がけていますが、BULBのメインの仕事は何でしょう。
会社としてはあえてテーマをこれ一つだけと決めていないのですが、今は「開発会社の立場で主にスタートアップの開発を支援する」と「自社の新しいソリューションやサービス開発にチャレンジする」という2本の柱があります。
スタートアップ支援の主な実績としては、この4年間でシェアリングエコノミーのプロジェクト支援件数が100社を超えました。これは当社で提供しているシェアリングエコノミークローンスクリプトを使って、開発支援を行うものです。
これ以外にも、スタートアップが会社を立ち上げる際にCTOとして参加したり、その他には不動産VRとか無人レストランの開発など、一言では説明しにくいほどいろいろと手がけています。
――それだけ幅広い事業を並行して展開するとなると、人材も多彩な顔ぶれが必要になりますね。
スタートアップ支援だと、やはりエッジの利いた先端技術を持つ人を、さまざまな領域から集める必要があります。ソフトウェアだけでなくハードウェアや、IoTなど今注目の知識も必要です。技術だけでなくビジネスドメインの知識も要求されるので、その辺の感度も高い人が求められます。
かつては、創業者が自分で先端のエンジニアを集めていること自体がアピール要素になりました。しかし、主な開発技術が成熟し平準化された現在は、それで差別化できる時代ではありません。むしろ、せっかく良いビジネスのアイデアを持っているのに、開発の経験値や文化がないためにエンジニアの管理やチーム作りに失敗して、会社の立ち上げそのものも挫折する例が非常に多い。これはもったいないです。そこで僕たちが開発の立場から、スタートアップの支援を支えていこうという考えなのです。
――社内の人員の構成はどうなっていますか。
フルタイム勤務は、現在20名くらいです。正社員10名が中心になって、外部スタッフの管理や技術的なフレームワーク整備を行っています。プロジェクトはこの正社員と、実働部隊になるフリーランス、パートタイムなどの契約スタッフで構成されます。
主なWeb開発やアプリケーション開発のスキルセットを持っている人は、常に一定数を確保しています。ただし、使うプログラミング言語やフレームワークはある程度決めておいて、あまり広げないようにしています。もちろんお客様のニーズや技術トレンドに合わせて、定期的にポートフォリオの見直しも行っています。
最近かなり注力しているのは、VR分野ですね。WebGLとかCGとか。また、旬の技術ではAIやマシンラーニングの人材もいますし、データサイエンティストも数名います。これだけそろっているので、かなり幅広いケースに対応できると自負しています。現状でできないのはバイオと宇宙くらいかな(笑)。