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インタビュー | ITエンジニア採用

「DMPとは何か」の説明から必要なエンジニア採用をインティメート・マージャーはどう成功させているのか

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 皆さんは「DMP」と聞いてピンと来るだろうか。DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)とは、インターネット上に存在する膨大なデータを収集・分析し、広告配信などに活用していく技術だ。広く使用されているのだが、エンジニアの間ではまだ認知度が低く、その募集に苦労する企業は少なくない。こうした中、DMP国内市場トップ(ITR調べ)の株式会社インティメート・マージャーでは、リファラル採用を積極的に進め、着実にエンジニアやデータサイエンティストの採用数を増やしているという。その取り組みについて、同社の開発本部 CTO 白浜隆男氏と、管理本部 コーポレートグループ 情報システム担当 玉井裕之氏に話を聞いた。

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業務の拡大に追いつくべくエンジニア人材を急ピッチで増員中

――DMPというと、今注目の技術であるにもかかわらず、従来のWebやソリューションのエンジニアに比べて、何をするのか分かりにくいところがあると感じます。

白浜隆男氏(以下、白浜):なかなか一般の方には馴染みのない分野ですが、簡単に言うと「ビッグデータを使ってビジネス上の課題解決をする」技術領域です。具体的には、インターネット上にあるさまざまなWebサイトのアクセスログなどから、ユーザーがアクセスしたサイトのキーワードなどを自然言語処理で抽出して分析することで、ユーザーの潜在的ニーズを発見していきます。この知見をもとに、たとえば広告配信の対象を効果的に絞り込むとか、販売戦略に必要なデータを探している企業に情報を提供するといった、一連のマーケティング活動支援が、現在の当社の主な業務です。

白浜 隆男氏
白浜 隆男(しらはま たかお)氏
株式会社インティメート・マージャー 開発本部 CTO。
2012年に新卒でソーシャルゲームプラットフォーム大手に入社。プラットフォーム機能開発や新規事業の開発体制構築を一貫して手掛ける。2018年インティメート・マージャー入社。開発実務から、組織、制度作りまでをトータルに手掛け、CTO(最高技術責任者)に就任。将棋五段。

――求められるエンジニア人材も、当然データに強い技術者ということになりますね。

白浜:現在はデータサイエンティストが3名、エンジニアが7名の計10名が在籍して、2000社を超えるクライアントから集まってきたデータ分析などを行っています。大量のデータを効率的に扱う環境をエンジニアが構築し、データサイエンティストが分析を行いクライアントの課題解決へとつなげるという形です。ただ、さすがにこれだけクライアントが増えると、業務規模に比べてまだまだ人数が足りないので、この後も積極的に採用していきたいと考えています。

 そうした技術部門の強化に向けて、私がCTOとして入社した2018年の8月以降、情報システム部門の増員も急ピッチで進めているところです。それまでは私と玉井の2人だけだったのを、ビジネスや顧客の伸びに合わせて必要十分な体制を整えようと決め、採用に積極的に取り組んできました。

「DMPの会社とは?」から始めて幅広い情報発信でアピール

――BtoBの中でもDMP専業というデータに特化した分野なので、エンジニアにどんな会社か知ってもらうだけでも大変だと伺いました。具体的に、どういった工夫をなさっていますか。

白浜:当社の場合、これまでは公開情報が非常に少なかったので、まずはできるだけ外部に情報を発信する。今回のようなメディアの取材対応もそうですが、積極的に外部のカンファレンスや勉強会に出たりして、できるだけ露出の機会を増やすように心がけています。

 とはいえ、DMPそのものを知らない人がほとんどなので、まず「社名を知ってもらい」、その次に「DMPとは何か?」を説明し、「どういう技術を使って何をしているのか?」を紹介するという3段階でアピールしていきました。

 あとはとにかく、いろいろな方に会いにこちらから足を運びました。情報交換という名目で訪問して先方のCTOとお話をするとか、技術部門のコアメンバーを誘って食事に行くとか。そのための予算を、採用補助費として会社でちゃんと確保してあるんですよ(笑)。

――外部への発信は、具体的にどのように行っていますか。使っている媒体などは?

白浜:PR Tableをはじめ、いろいろな媒体を活用しています。最近ではWantedlyも使い始めました。コンサルタントにも入ってもらって、発信内容をより効果的にする取り組みも行っています。

 カンファレンスにも、積極的に参加しています。特に当社はPythonを使っていることもあって、「PyCon JP[1]」では今年もスポンサーになっています。あとはエンジニア向けのイベントに出て話したり、勉強会もPython系を中心に参加したりしています。といっても、あえてPythonに限定しているわけではありません。むしろ他の言語やツールを使っている人にもつながりを作っていきたいので、できるだけ広い技術範囲にアピールできるように心がけています。

[1]: Pythonエンジニアが一堂に会する年次イベント。2019年は9月に開催された。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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