同調査は、レバテックルーキー登録者含む2020年エンジニア職で新卒入社予定の学生100名と対象に、8月2日〜8月21日に実施された。
学生に「将来的に希望するポジション」を尋ねたところ、1位はマネジメント志向である「PM/PO(プロジェクトマネージャー/プロダクトマネージャ-)」。次いで、技術志向である「フルスタックエンジニア」「専門分野に特化したスペシャリストエンジニア」と続いた。一方それらに比べ、「事業部長」や「執行役員/取締役」「経営者(社長)」は総じて低い。起業や事業責任者といった志向よりも、エンジニアとしてプロジェクトの運用にしっかりと関わりたいという傾向が伺える。
「将来的に希望する勤務形態」については、現時点で考えていないと答えた学生が半数以上を占めるものの、リモートワークを希望する学生は27.7%、ダブルワークを希望する学生は12.8%という結果となった。勤務形態に対する要望は実際に入社してから希望が出てくる傾向にあるが、リモートワークやダブルワークなどへ対しての興味は入社前から比較的高く、近年話題となっている働き方改革についての意識は浸透しているようだ。
「入社後のキャリアチェンジの時期」を問う質問では、1〜3年以内にキャリアチェンジを考えている学生は17.0%にとどまり、5年以上の勤続を考えている学生が34.0%、時期までは考えていない学生が32.1%という結果となった。エンジニアとしてキャリアを確立できると考えている年数が3〜5年程度であり、その年数は新卒入社の企業で経験を積み、次のステップを検討する学生が多いことが伺える。
また近年では、「タイムパフォーマンス」を重視する傾向が強く、時間に対して得られるスキル・経験などのリターンの捉え方がシビアになっていると同社。従来の開発チームで多く存在していた「新人から数年間は下積み期間」といった考え方は、学生にとっては少々受け入れ難いものになっていると考えられるという。企業側はこのような事情を踏まえた上での配属やマネジメントが必要だろう。
また、「キャリアチェンジを考えている理由」として、1位は「スキルアップのため」(47.2%)で、インプットを継続しなければならないエンジニア職に対する危機意識の浸透が感じられる。また、2位は「年収アップのため」(22.6%)で、年収を上げるためには転職をしなければならないのではないかと捉えている層が一定数存在することも伺える。同社は、これらの理由は受け入れる企業側も定着率向上の観点から意識しなければならないポイントと言えるだろうと述べている。