同調査は、ヘイズが英国の調査会社オックスフォード・エコノミクスと共同で、2012年から世界34カ国・地域において毎年行っており、今年で8年目。労働市場に関する7つの項目「教育の柔軟性」「労働市場への参加」「労働市場の柔軟性」「人材のミスマッチ」「全体的な賃金圧力」「専門性の高い業界における賃金圧力」「専門性の高い職業における賃金圧力」について0から10までの数値で指標化し、人材の需要と供給の状況を評価・分析している。労働市場の均衡が最適な状態を5.0とし、0に近づくほど人材の確保が容易、10に近づくほど人材の確保が困難であることを示す。
今年の結果によると、人材確保が容易かどうかの指標「人材ミスマッチ」のスコアにおいて、日本はワースト2位。日本は、企業が人材に求めているスキルと、実際に求職者が持っているスキルが大きくかい離しているため、ハイスキル人材を採用することが世界で2番目に難しい国という結果となった。
急速な技術の進化やグローバル化に、日本の人材が持つスキルが追い付いていない状況。最も人材不足が深刻なIT業界では、AI技術者やデータサイエンティスト、IoT技術者、サイバーセキュリティーエンジニアなどは需要が高い一方で、スキルを満たした人材が不足した状況が続いていると、同社では述べている。
同調査の詳しい結果は、ヘイズのWebサイトで参照できる。